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米CPI予想通り、インフレ鈍化傾向からドル円3日ぶりの下落。


【12/12相場概況】

東京時間、日経新聞朝刊で、日銀がマイナス金利政策を解除する事前予告との見方もあるなどとの観測記事や、日経平均が上げ幅を縮小・時間外の米10年債利回りの低下などを受け、ドル円は146円台前半から145.33円まで下落。欧州時間、ドル円は下げ渋りを見せるが145.00円まで下落。NY時間、11月米CPI(消費者物価指数)が、ほぼ予想通りとなると、インフレ鈍化との観測で、ドル売りが先行。ドル円は、前日の安値144.81円を下抜けて一時144.72円まで下落。その後は、米10年債利回りが上昇し、ドル円は145.81円まで買い戻された。

【12/13相場観】

11月米CPIは、前年同月比で3.1%と市場予想通りとなり、インフレ鈍化との思惑で144円台に下落。これで、明日早朝のFOMCではハト派の確率が高まったのではないか。悩ましいのは、米国が利下げ方向に舵を切るとの見方で米株が上昇となるため、強い米国経済=ドル買いとなり、米利下げによるドル売りと相殺され、ドル円の方向は難しくなった。
 
日足一目均衡表では、「三役逆転」点灯中。昨日の下落で転換線がやや下降となったが、基準線・先行スパン1・先行スパンは横ばい。雲が12/21まで上方向なので、来週半ばまで上値の重さは継続と見る。

ドル円の下値目途をフィボナッチで計測。計測値は、A=127.21-151.90・B=137.23-151.90・C=151.90-147.15-149.74。12/7安値141.60はC161.8%のオーバシュートと判断しても、戻りが弱いので、下降基調継続。経験則ではあるが、ドル円は日足以上の期間で、フィボナッチ50%で反転するケースが高いことから、B50%の144.56・A50%139.55のレベルを注視したい。

※チャート・表などは筆者作成
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20231213執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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