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日銀マイナス金利解除の思惑で、ドル円141円台へ大暴落。


【12/7相場概況】

東京時間、ドル円は147.30円で始まると、日経平均の下落などによるリスク回避の円買いが先行し146.70円まで下落。本邦長期金利が大幅に上昇するとドル円は146.26円まで下落。植田日銀総裁が参議院財政金融委員会で「年末から来年にかけ一段とチャレンジングになるというようにも思っている」と発言したことを受け、市場では12月会合でのマイナス金利解除への思惑が浮上。欧州時間、日銀のマイナス金利解除の思惑による円買いの流れが継続し、ドル円は144.54円まで下落。NY時間、NY勢参加後も円買いの流れが先行し、ドル円は141.60円まで急落。引けにかけては144円台前半まで買い戻された。

【12/8相場観】

日銀のマイナス金利解除の思惑での円買いは理解できるが、昨日はやや過剰に売り込まれたと思われる。これで、12/18-19の日銀金融政策決定会合が注目されることとなり、本日の米国雇用統計、来週12/12-13のFOMCと今年の12月は大荒れが続きそうだ。正直、今月のFOMCと日銀金融政策決定会合の結果を待たずに先行きの見通しがたたない。相場の格言に「買うべし、売るべし、休むべし」とあるが、今は「休むべし」なのではないか。
 
日足一目均衡表では、「三役逆転」点灯中。昨日暴落で先行する雲が、ほぼ垂直に下落。昨日は141.60円まで暴落し、200SMA(単純移動平均線)を割り込んだ後、急反発となり下髭の長い大陰線となった。トレンドは下向き継続とみるが、昨日の下髭は下げ過ぎとみる。

ドル円の下落目途をフィボナッチリトレースメントで計測。大きなサポートとみていた145円を割り込み141.60円まで下落となった。執筆時間(10:00)に売りが加速中。計測上141.60円を割り込むと140.69(B76.4%)・139.55(A50%)となる。売られ過ぎの感じはするが、クラッシュに警戒。

※チャート・表などは筆者作成
情報・目標値段など、随時X(旧Twitter)で公開。
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20231208執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保
 

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