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ADPは予想下振れとなるが、ドル円は147円台前半中心に堅調。


【12/6相場概況】

東京時間、ドル円は、時間外の米10年債利回りの上昇を受け147.39円まで上昇となるが上値が重く失速。欧州時間、ドル円はユーロ円下落を受け一時146.89円まで下押しとなるが、米10年債利回りの上昇を受け147.49円まで上昇。その後は147円台前半で小動き。NY時間、11月ADP全米雇用統計が予想を下振れ、7-9月期米単位労働コスト・改定値が速報値から下方修正されたことなどを受けて、米10年債利回りが急低下し、ドル円は146.99円まで下落。その後、ドル円は買戻しが先行し147.30円でクローズをむかえた。

【12/7相場観】

ADP全米雇用統計は、予想13.0万人に対し10.3万人と弱い数値となったが、ドル円の反応は限定的となった。明日の米雇用統計を見据え動けずという事なのかもしれない。12/8(金)の米雇用統計では、11月非農業部門雇用者数 (前月比)が予想19.0万人で前回15.0万人に対して強めの予想である。今週のドル円は12/4(月)に146.22円の安値を付けた後、147円台前半で堅調に推移している。まだ調整の動きとみているが、底打ちの可能性を否定せずに見極めていきたい。
 
日足一目均衡表では、「三役逆転」点灯中。昨日もレンジ内の小幅推移となったので、遅行線以外の補助線(転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2)に変化はない。先行する雲が12/22まで上向きであり、現時点で雲下限(先行スパン2)が148.08円・雲上限(先行スパン1)が149.88円と現在値との乖離を考えると、ドル円の上値の重さは継続とみる。

ドル円の戻り目途を4時間足のフィボナッチリトレースメントで計測。現在価格は148.52円-146.22円に対し50%戻し(147.37円)レベルで推移。テクニカル的には、アセンディングトライアングル(上昇三角形)を形成にみえる。レジスタンスが147.50円前後で、右肩上がりにサポートされていて、レジスタンスレベルと突破すると大きく上昇すると言われている。151.90円から146.20円の下落(5.68円)なので、下落に対して調整が入っても不思議ではない。

※チャート・表などは筆者作成
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20231207執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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