ドル円は6日続伸。NY時間、中国の経済悪化懸念を受けCNHに対しドルが買われたことなどをきっかけに、アジア時間の高値145.21円を突破すると一気に145.57円まで上昇。日銀による円買い介入警戒感はあるものの、ドル円は上に行きたがっている。昨年9/22の日銀介入レベルは145.90円前後で、そこから140.36円まで5.54円下落となった。気になるのが7/28の日銀金融政策決定会合でYCCの修正を行った後、政府・日銀からの口先介入が無くなったことである。インバウンドによる国益を優先させる政府の方針による忖度なのかもしれない。しかし、円買い介入によるインパクトの大きさを考えると警戒は必要。
日足一目均衡表でみると、三役好転(強い買いシグナル発生)継続。高値更新という事もあり、転換線と基準線の乖離が拡大。遅行線においても、目先大きな壁はなく、余程の売り材料がなければ上昇トレンドが継続しそうだ。8/29の雲のネジレ(変化日)だが、ジャクソンホール会議(8/24-26)開催後に重なるので、念のため注意。
フィボナッチで上昇波形を計測すると、昨日の高値145.57円は、137.23円-141.95円-138.05円からの上値拡張161.8%(145.68円)レベルである。この後の上値目途は、146.77円・146.94円・147.33円。
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20230815執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保