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米CPI予想下振れ全般ドル売り、ドル円は150.13円まで下落。


【11/14相場概況】

東京時間、ドル円は政府・日銀による円買い介入警戒感と日米金利差によるドル買い意欲が交錯し151.70円を挟み膠着。欧州時間、ドル円は米CPIを控え様子見。NY時間、10月CPI(米消費者物価指数)が前月比0.0%(予想0.1%)・前年同月比3.2%(予想3.3%)、CPIコアが前月比0.2%(予想0.3%)・前年同月比4.0%(予想4.1%)と、やや弱い数値となると、米10年債利回りが低下し全般ドル安。ドル円は151.79円から150.13円まで下落となった。

【11/15相場観】

米CPIが予想よりやや弱い数値となりドル円は下落。昨年11/10のCPIショック時の6.4円(146.59円から140.19円)の下落と比べると、昨日は1.66円(151.79円から150.13円)の下落なので、ショックといえるほどの下落ではないのかもしれない。昨日は全般ドル売りが優勢となったが、日銀の金融政策による円安懸念が解消されたわけではない。ファンダメンタル的に考えると、まだドル円が天井を付けたとは考えていない。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。昨日の安値は、転換線を割り込み基準線でサポートされたように見える。本日時点での転換線が150.54円で基準線が150.16円と再度接近となっており、上昇トレンド継続の中、売買拮抗とみる。

昨日X(旧Twitter)で、リスクシナリオとして下値目途をポストしたが、昨日の安値150.13円は、10/30の安値148.80円から11/13の高値151.90円に対し、61.8%押し(149.98円)レベルまで調整したことになる。売り手の買戻しも想定されるので、現時点ではまだ深押しはないのではないかと予測する。

情報・目標値段など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20231115執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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