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米PCEデフレーター低下で米インフレ減速確認、ドル円129円台半ばへ。

【1/27相場概況】


東京時間、ドル円は1月東京都区部消費者物価指数(CPI)が予想を上回る結果となったことを受けて129.49円まで下落。その後、日銀5年物の共通担保資金供給オペ実施を通告すると130円台を回復。欧州時間、ドル円はアジア時間の流れを引き継ぎ、130.26円まで上昇。NY時間、12月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)が前年比4.4%上昇と市場予想通りとなると、米国のインフレ減速が確認され、ドル円は129.55円まで下落。その後は、週末のポジション調整が入り129.76円でクローズをむかえた。

【1/30相場観】


FRBが金融政策を判断するうえで重視しているPCEデフレータが落ち着きを見せたことで、米国のインフレ鈍化が確認された。アジア時間につけた129.49円こそ割り込まなかったが129円台半ばまで下落。週明けがFOMC・MPC・ECB、そしてIMS・米雇用統計などの重要経済指標を控え、一旦ポジション調整となったようだ。
 
週足一目均衡表でみると、基準線と転換線の乖離が拡大。現在地が雲の中に推移。転換線<基準線→逆転、ローソク足<雲→逆転となっており、雲下限124.25円を割り込むと「三役逆転」となり、下振れリスクが高い。
 
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20230130 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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