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ドル円、日米欧金融政策発表前の持ち高調整で続落。


【7/25相場概況】

ドル円は141.47円で始まると、東京時間、141円台前半から後半で方向感なく推移。欧州時間、7月独Ifo企業景況感指数が予想を下振れると、ユーロ売り・ドル買いが先行。米10年債利回りの上昇を受け、ドル円は一時141.74円まで上昇。しかし、その後は、ユーロ円などの下落を受け失速。NY時間、ドル円は7月米消費者信頼感指数・7月米リッチモンド連銀製造業指数の予想上振れで買いが先行する場面もあったが、ロンドン・フィキシングにかけてドル売りが優勢となり、140.85円まで下落。

【7/26相場観】

目新しい材料はなかった。明日早朝のFOMCを控え、持ち高調整といったところか。FOMCでは0.25%の利上げが確実視されているが、年内のあと3回の会合(9月・11月・12月)で1回の利上げが示唆されるのか(タカ派)、データ次第で利上げ打ち止め(ハト派)となるのかに注目。FOMCの後、ECB・日銀金融政策決定会合と発表が続くが、日銀が量的緩和政策を継続という流れとなれば、対円における金利差拡大が更に意識され、ドル円は上昇しやすくなるのではないかと予測する。
 
日足一目均衡表では、①転換線<基準線→逆転・②遅行線<26期間前ローソク→逆転・③ローソク足>雲→好転。雲が右肩上がりで壁を作っている。横ばいなら③の好転が解消となる。一目均衡表は、日柄も観測できるのだが、雲突入を回避して上昇となっても、②の遅行線が好転になるには2週間ほどの時間が必要。8/29に雲のネジレ(変化日)発生しており、このあたりが、ジャクソンホール会議とリンクするので要警戒。
7/21に付けた高値141.95円だが、145.07円-137.23円の下落に対し61.8%(142.17円)レベルなので、一旦達成感が出ているのかもしれない。
 
情報・目標値段など、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
前回分はこちら
20230726執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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