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3月米CPI総合が予想を下回り、ドル円132.73円まで下落。

【4/12相場概況】

東京時間、日経平均の上昇を受けクロス円が上昇すると、ドル円は前日高値133.80円を上抜け134.04円まで上昇。その後は133円台後半で推移。欧州時間、米CPIを控え、ドル円は133円台後半でもみ合い。NY時間、3月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%(予想0.2%)・前年比5.0%(予想5.2%)と予想を下回ると、ドル円は132.73円まで下落。しかし、エネルギーと食品を除くコア指数が市場予想通りの結果となったことから、下げ渋りを見せた。その後は、米10年債利回りが上昇に転じると、ドル円は買戻しが入り133円台を回復。尚、FOMC議事要旨(3月21-22日分)では、「米銀の経営破綻で広範な金融ストレスが引き起こされないと明確になるまで利上げを一時停止することが検討されたが、最終的にはインフレ対応を優先すると結論付けた」。また、「多くの当局者がピーク金利の見通しを引き下げた」「スタッフは今年中に穏やかなリセッションを予測」など報じられたが、マーケットの反応は限定的。

【4/13相場観】

米CPIは予想を下振れ、ドル円は売りで反応。しかし、CPIの水準自体は高いままである。5月のFOMCの判断材料としては、難しいところである。FOMC議事要旨に関しては、大きなサプライズはなく、想定の範囲内。本日のPPI・明日の小売売上高の結果に注目。
 
日足一目均衡表で見ると、本日の雲上限が134.79円となっており、ここを上抜けると「好転」(買いシグナル点灯)。テクニカル的には、滞空時間こそ短かったが134円をタッチ。フィボナッチ計測だと次の高値目標は134.74円(137.91円-129.63円の戻り61.8%・129.63円-133.75円-130.62円からの上値拡張100%)となり、目先の基調は上昇とみる。
情報・目標値段など、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
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20230413執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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