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ドル円147.37円と年初来高値更新後、弱米経済指標で急落。


【8/29相場概況】

東京時間、ドル円は146円台前半で方向感なく推移。欧州時間、米長期金利の上昇を受け、円売り・ドル買いが先行し、ドル円は147円を突破すると147.37円と年初来高値を更新。NY時間、8月米消費者信頼感指数が予想116.0に対し106.1と弱い数字となり、7月米JOLTS求人件数が予想946.5万人に対し882.7万件と予想を大幅に下回り約2年ぶりの低水準となると、一転ドル売りが先行し、ドル円は145.66円まで急落。

【8/30相場観】

米経済指標発表前に、円安が先行。クロス円が上昇となり、ドル円は昨年11月以来約9カ月半ぶりの高値147.37円まで上昇。そこに、事前予想が前月比マイナスではあったJOLTSが予想を大幅下振れ、FRBによる利上げの成果ともいえる数値で、9月FOMCでの利上げ観測が後退し、ドル円は145.66円まで急落。私見だが、若干下げ過ぎの動きとなった。ただ、結果として上髭のある陰線となり、今日明日連続陰線となると天井懸念が出てくる。本日のADPと週末の米雇用統計(NFP)が前月比マイナス予想となっているが、これらも結果が出るまでなんともいえない。今週の経済指標の結果で先行きの流れが決まりそうだ。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。暫く前から「雲のネジレ」に警戒と解説していたが、昨日は乱高下。しかし、まだトレンドを変える程の下落幅ではない。本日から週末にかけての陰線が連続するかどうかに注目。
 
フィボナッチでの上値計測だと、昨日の高値147.37円は、上値計測目標の147.33円(138.05円-143.88円-141.50円からの100.0%)レベル到達となる。ここからは、調整の下げがどこまで続くかとなりそうだ。

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20230830執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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