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日銀金融政策修正の可能性低いとの観測報道でドル円141円台後半。


【7/21相場概況】

ドル円は140.07円で始まると、東京時間、日経平均の軟調を受け一時139.74円まで下落。その後、日経平均が下げ渋りを見せると、ドル円は140円台まで買い戻された。欧州時間、「日銀は来週27-28日の金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)などの金融政策を修正する可能性は低く、大規模緩和を維持する公算が大きい」との観測報道が伝わると、円売りが先行し、ドル円は141.95円まで上昇。NY時間、神田財務官が円急落について「緊張感を持って注視をしている。過度な変動は望ましくないという観点からあらゆる手段を排除せずに検討する」との発言で141円台前半へ失速となったが、その後、141.87円前後まで上昇。

【7/24相場観】

ドル円は、4日続伸で142円手前まで上昇。日銀金融政策決定会合を控え、地ならしなのか情報戦が繰り広げられている。今週は、日米欧の金融政策決定会合となっているが、日銀のみが金融緩和策継続とみられているので、対日での金利差から、ドル円などクロス円は買われやすい状況とみる。
 
日足一目均衡表でみると、転換線<基準線で逆転継続、乖離幅が拡大となっているが、遅行線が26日前チャートとクロスし、逆転が解消。雲突入を回避しているが、右肩上がりの雲が厚い。総合的にみると、やや上げ方向ながら、明確なトレンドは出ていない。フィボナッチで計測すると昨日の高値141.95円は、145.07円-137.23円の下落に対し61.8%(142.17円)レベル。2/3戻しで達成感が出ても不思議ではないが、142円という大台突破なら、流れからして143.21(76.4%)を狙う可能性があると予測する。
 
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20230724執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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