ドル円は、前日上抜け出来なかった140円を簡単に突破。来週の日銀金融政策決定会合での政策変更観測が、だいぶん後退した模様。最近の米経済指標は、全体的に予想を若干下回ってきた感じではあるが、イエレン米財務長官が発言した通り、米経済がリセッションと言える数値ではないので、FRBの急激な利上げがハードランディングに見えていたが、結果的に、経済に対してはソフトランディング対策だったと言えるのかもしれない。
日足一目均衡表でみると、雲突入回避。遅行線が26日前チャートを下抜け逆転。転換線<基準線で逆転継続となり、乖離幅が拡大。日足一目均衡表のみで判断すると、下降トレンド継続となる。フィボナッチで計測すると昨日の高値140.49円は、145.07円-137.23円の下落に対し38.2%(140.22円)を上抜けたレベルである。次の戻り目途は、50.0%(141.15円)・61.8%(142.07円)となる。マーケットの注目は、来週のFOMCと日銀金融政策決定会合なので、そこまでは大きなレンジブレイクはないとみる。
情報・目標値段など、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
前回分はこちら
20230721執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保