2023.9.5 遺言

たまに考えることがある。
「あなたの寿命はあと○年ですよ」
病院の先生とか霊能者とか見える人に言われた時のことをリアルに想像するのだ。

子どものことが真っ先に出てきそうなものだが、今日は親より先に死ねない!が出てきた。父も母も歳をとってきた。介護が必要になる日もそう遠くないだろう。そんな親を残してわたしが先に死ぬわけにはいかない。お母さんを悲しませたくないと思った自分にびっくりする。
次に出てきたのは旦那氏のことだった。自惚れかもしれないが、旦那氏はわたしが死んだらすぐに死ぬ気がするのだ。わたしはまだ旦那氏のことを幸せにしていない。まだやらないといけないことがある。まだこの人(旦那氏)を死なせるわけにはいかない。
その次にやっと子どものことが出てきた。わたしがいなくなっても、子どもたちはきっとうまくやっていくだろう。彼らの生きる力や生命の歩む道に寸分の疑いもない。あの子たちなら大丈夫だと安心していられる。ただ心残りがあるとすれば、次男三男四男はまだ小さい。もう少し母親の存在が必要な気がする。

そんなことを考えながら、とあるマルシェに向かった。マルシェでカウンセリング、霊視、温灸マッサージ、揺らす整体を受けた。

霊視で亡くなった旦那氏の両親のことを見てもらった。旦那氏は三男だが、なんとなく両親との縁が深い気がするのだ。
「ご両親ともに旦那さんのことを頼っておられるみたいですよ」
まさかと耳を疑った。だって三男やで?
「あの世やからね、そんなん関係ないですよ」
えー!と言いたくなるのを我慢した。以前からなんだかんだとウチに集まってる気がしていた。だから今日もそのことを見てもらったのだろう。
「あの子のことをお願いね」
20年前に聞いた義母の最後の言葉を思い出す。

やっぱりまだ死ぬわけにはいかない。
夏休み明けでぼーっとしていた頭がクリアになった気がした。

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