2023.12.22 冬至の話

冬至の話をしようと思う。
noteではコラムやエッセイばかり書いているが、タロットや占星術を生業のひとつとしている。Instagramでは毎日、月を中心に星の配置やタロットカードから短いメッセージを配信しているのだが、冬至のホロスコープがあまりにもメッセージ性が強くて言葉が溢れてきた。その場ですぐに書き留めることができなかったので、覚えている限りで綴ってみようと思う。

2023.12.22 12:27
太陽が山羊座に入り冬至を迎える。
ホロスコープは淡路島で出している。

冬至は一年で一番陽の当たる時間が少ない。そのため古来より、陰が極まり陽に転じると言われてきた。陰陽転換の日なのだ。
西洋占星術的に陰陽はあまり重要視しないように思うが、日本という陰陽の国に生まれたからには、冬至の瞬間まで陰が多数を占めており、冬至を過ぎると陽が増えていくということを頭に入れておきたい。

今回の冬至は日中、お昼の時間帯に太陽が山羊座に入る。太陽が一番高い時間帯であり天頂近くで水星と重なる。月も冬至直前に牡牛座入りし、木星と近いため、牡牛座山羊座と地の星座に注目が集まる。太陽と月のちょうど真ん中には魚座の土星が滞在。土の気が強いことがお分かりいただけるだろうか。全体的に女性性の星座に星が集まっているので、直感的な単独行動が思うように行かず、五感で受け取る情報や感情の共鳴が行動原理となりそうだ。
東の地平線を示すASCは牡羊座、天頂MCは山羊座のためアングルは活動宮となる。全体的には受け身であるにも関わらず、スタートや動いていく感じが強い。冬至のホロスコープは春分までの流れを読むことに使われるが、1/21には冥王星が再び山羊座から水瓶座に入る。不正や不祥事が続々と明るみになるのは冥王星の破壊を思わせる。

個人的に今回の星の配置は、自分ひとりでコツコツとできることをはじめて、それを続けられる人が結果を出していくようなイメージがある。人は人と結びついて社会や組織を作るけれど、個人が自分にできることを自覚し責任を持って自分を生きることが大切になるのではないか。
個性化と言われて久しいが、よくも悪くも日本人は共生の意識が強い気がする。わたしは共生という言葉につい腸内細菌を思い出してしまう。全体の7割が日和見菌で2割の善玉菌と1割の悪玉菌。悪玉菌がいないとマイクロバイオームという微生物叢は機能しない。ということは悪玉菌は悪という名がついているものの悪いものではないということだ。共生とは誰かが白と言えばみんなが白を選ぶことではなく、それぞれが自分という役割を生きることがひとつのコロニーを形成するのではと考えている。

全体の一員としての意識と、個人を生きる意識。冬至のホロスコープはこのふたつを作るための時間を表しているように思えた。
振り返って自分にはなにができるだろう。新しくなにかを始めることよりも、今の自分にできることを続けていきたいと思う。子育て、苦手な掃除、あとは坐禅だな。

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