戦術だけじゃダメだし、戦略だけでもダメだし、という話
「へっぽこマーケターの日々」第49回(前回は3/26更新)。
今回は戦略と戦術の違いについて。戦術という言葉に仕事では馴染みがないかも知れない。わたしもその一人だ。
しかし、こちらのツイートを見たらピンとくるのではないだろうか。
違いについてはもはやこのツイートの内容に尽きるだろう。これ以上は蛇足なくらいである。
しかし敢えて補足するならば、「戦略がなければ、戦術は局所的な効果しか望めない」ことと、逆に「戦術がなければ戦略は実行に移されない」ということだ。
経営戦略について極めて体系的にまとめられている『[新版]グロービスMBA経営戦略』にもあるように、そもそも経営という概念をピラミッド構造として分解すると、戦略は戦術よりも上位の概念となる。
このピラミッドは上位であるほど、「中長期的な視点」や「抽象的」であるが、下位にいくほど「短期的な視点」や「具体的」になる。
なぜこれを考えていたかというと、ちょうど今日からコミュニティの運営のさまざまな場面で「なんのために」「どんなことを」「どうやって」やっているか、Tipsを貯める試みがスタートしたからだ。
これはまさに前述でいうところの「戦術」にあたる。課題を解決するための打ち手を実行するには、不可欠なものである。
しかし戦術的ノウハウを蓄積することも大事だが、経営戦略を踏まえてそもそも論として
1. 理想の状態を考える
2. 現状を分析する
3. 理想と現実のギャップを理解
4. ギャップを埋める打ち手を考える
というアプローチも必要なはずである。戦術はあくまで上記の4の数ある打ち手のひとつでしかない。仮にもし、戦略もなしに「これまでやってたから」「やれと言われたから」という理由だけで戦術を実行してたのでは、思考停止だろう。先に述べたとおり、戦略あっての戦術だ。逆も然り。
大企業であれば、戦略と戦術は担当がはっきり分かれているだろう。しかしコルクのような30人にも満たないベンチャーは全員がさまざまな役割を兼任している。すると戦略と戦術両方を担うメンバーも出てくる。
特にコミュニティ運営については、ビジネスとしてもまだ未知数なところがある。よってコミュニティでの成果とビジネスにおける成果をつなぐ部分の解像度を上げる必要がある。
そうなったときに必然的に現場の運営担当者も前述の1〜4のような戦略的なアプローチがコミュニティ運営について必要となってくると思う。
わたしをサポートしたつもりになって、自分を甘やかしてください。