#454 競争はゼロサムゲームである
社会には競争がつきものである。
経済の世界でも、スポーツの世界でも、学校にも競争が存在する。
競争は強力な動機づけとなる。
勝つことを求め、負けることを避ける心理はとても強力なものだ。
しかし、冷静に考えてみてほしい。
その社会全体で見ると、競争自体は意味をなさない。
一方は利益を得て、他方は損害を受ける。
勝者はプラスで、敗者はマイナスである。
そのプラスとマイナスの総和を求めると、ゼロになってしまう。
つまり、競争はゼロサムゲームなのである。
なので、競争を用いすぎることは危険である。
利益ばかりを追い求め、他人を蹴落としてまで行動する人間が育ってしまう。
しかし、競争にもメリットがある。
動機づけが強力なので、競争を正しく用いることで、学びを得ることができる。
つまり「学びを得ることを目的」にして、「競争を手段にすること」が重要なのである。
ゼロサムゲームである競争を目的とするのではなく、学びの手段に用いるようにしていきたい。
では。
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