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#1279 問いかけて自己決定させる~自己指導能力の育成~

これからは「超スマート社会」「Society5.0」の世界となる。

人工知能(AI)が躍進する中、人間同士が関係性を維持しながら、中心となってより豊かな社会を築き上げていかなくてはいけない。

そして世の中は、ますますVUCAの時代になり、先行き不透明となっていく。

そのような社会の中、身の回りの人間と良好な関係を築きながら、自ら問題を見出し、最適な方向に向かって、気づき・考え・実行する能力が必要となっていく。

それが「自己指導能力」である。

AIや年長者の言いなりではなく、自分自身の力で最適解を導いていく力が重要となる。

そのような自己指導能力を育成するためには、教師のマインドセットが必要不可欠となる。

常に「正解は教師が握っている」というマインドセットをもっていると、子どもたちの自己指導能力は育成されない。

正解は教師が握っているのではない。

「正解は、当事者である自分たち自身が導いていく」というマインドセットが必要となる。

そのようなマインドセットを土台として、教師は子どもたちへの命令・指示・強制・説教をなくしていく。

教師は、子どもたちに「問いかけ」をしていくことが肝要となる。

いわゆるコーチング的関わりである。

集団を相手にするならば、ファシリテーション的関わりである。

そのような「問いかけ」を軸に教育を行っていくことで、子どもたちの「自己決定」の場が格段に増えていく。

子どもはよく教師に「先生、どうすればいいですか?」「先生、~してもいいですか?」と訊いてくる。

そんなときは、
「自分で考えてごらん?」
「どうすればいいと思う?」
「みんなはどう思う?」
「友達と一緒に考えてごらん?」
「どうしたい?」
と問い返す。

そのような「問いかけ」により、子どもたちは自分で気づき、考え、実行に移すのである。

それが「自己決定」の場となるのだ。

そして、「自己決定」の場が積み重なることで、子どもたちの自己指導能力が徐々に育成されていく。

自分で最適解を考え、実践していくことができるようになるのだ。

なので、子どもたちの自己指導能力育成のための土台は、「教師による問いかけ」なのである。

しかし、子どもたちの自己指導能力育成のための土台はもう一つある。

それも教師側ではなく、子ども側にある。

次回は、それについて記事にしていきたい。

では。

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