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#1621 学び方の経験学習

「学び方」というものは、経験から学習するものである。

これを「経験学習」という。

そして、このような経験学習には2つのアプローチの仕方がある。

1つ目は、帰納的な経験学習である。

たくさんの学習を積み上げ、そこから自分なりの「学び方」を導く方法だ。

しかし、このような帰納的な経験学習には、膨大な時間がかかる。

そして、「自分に合う学び方を見つけよう」という意識を常に持たなければいけない。

このような学びは、生涯学習的であり、子供の学習には向いていない。

そこで必要になるのが、もう一つのアプローチである演繹的な経験学習である。

これは、ある特定の「型」に沿った学び方を他者から教わるという方法だ。

・学習指導要領にある「探究のプロセス」
・予見・遂行・省察で進める「自己調整学習」
・葛原氏が提唱する「けテぶれ」や「QNKS」
などなど。

このような「型」に沿った学び方を教師が子供たちに提供し、学び方を体得してもらうのである。

学校教育段階には、このような演繹的な経験学習が向いている。

学校教育には、「学び方」を提供してくれる「教師」の存在があるからだ。

教師が目の前の子供の実態を見て、ある特定の「学び方」を決め、それを子供に手渡す。

そして、その学び方で学ぶだけで終わらずに、「学び方はどうであったか」を省察する。

これにより、「学び方」が子供の中に定着していくのだ。

だからこそ、「学び方の振り返り」が近年、重要視されているのである。

学校教育においては、以上のような演繹的な経験学習を志向していくようしたい。

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