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#1831 授業で子どもを混乱させない

私はたくさんの「授業づくり」に関する教育書を読み漁っている。

そのため、教育書から得られたヒントを自分の授業実践に取り入れようと志向しがちとなる。

特に、目の前の子どもたちが授業にノッてこなかったり、問題があったりすると、外の世界に「正解」を求めてしまい、「授業づくり」の本に手を伸ばしてしまう。

これは、自分の教育実践の中に確固とした軸が存在していないためである。

だから、どこかに「正解」があると思い込み、それを追い求め、「つまみ食いした実践」を教室で試行しているのである。

これで不利益を被るのは、目の前の子どもたちである。

子どもたちは、次から次へと変わる教師の実践に右往左往してしまい、混乱するのである。

完全に「教師の都合」に振り回されているのである。

これを打破し、子どもたちに安心して学習してもらうためには、教育実践の「軸」を定め、ブレずに取り組み続けることが必要となる。

『学び合い』を志向するあの人のように。

けテぶれを志向するあの人のように。

自己調整学習を志向するあの人のように。

「1年間」という単位で、自分が教室で取り組んでいく教育実践の軸を定めるのである。

それが難しいのであれば、せめて「学期」単位で規定するのである。

ちょうど長期休みを間に挟むので、教育実践の軸を決めやすいはずである。

そんな私が規定すべき教育実践は、「真正のパフォーマンス課題を軸にした逆向き設定の単元構想」である。

これはちょうど前回の記事で述べた通りの実践であり、大学院時代に英語教育ゼミで2年間研究した内容でもある。

単元の導入で「真正のパフォーマンス課題」を提示し、そのゴールのために必要なパーツを各授業で習得していき、単元の終末に再度パフォーマンス課題に挑戦するという実践である。

パフォーマンス課題というゴールに向け、一つ一つのパズルのピースを集めていき、それらが組み合わされパズルが完成したら、ゴールまでの道筋が浮かび上がるというイメージである。

このように、パフォーマンス課題を先に提示することで、無味乾燥になりがちな知識・技能を習得する必然性を持たせ、なおかつ終末にパフォーマンス課題に挑むことで、習得した知識・技能を確実に活用させることができる。

やはり、この実践こそが私の強みなのだ。

この教育実践を軸に定め、諸々の授業づくりを志向していくことが目指すべき方向となる。

そのため、この実践に関係のない教育書には手を出さないようにしていく。

そして、読書をすることよりも、実際に授業をする上での各教科の「教材研究」と「単元構想」を進めるべきなのである。

いつまでも刀を研いでいないで、その刀を実践で試していかなければならないのだ

子どもを振り回して混乱させることなく、安心して学習してもらうために、自分の教育実践の軸を定め、実行に移していきたい。

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