#1907 子どもの都合と大人の都合の境界線
子どもには、子ども側の都合・論理がある。
それを無視して、大人の都合を優先すると、つい子どもを叱ってしまうことになる。
そうなると、空気が悪くなり、子どもと大人の関係性が悪化する。
しかし、子ども側の都合を優先しすぎると「なんでもあり」の無法地帯となる。
秩序が乱れ、安全性が脅かされる場合もある。
なので、子ども側の都合を全て優先させることはできない。
そもそも、大人にだって、大人側の都合・論理がある。
子どもを健全に教育しなければならない。
子どもが成長できる場を安全に保たなければならない。
子どもたちが過ごすクラスという共同体の秩序を維持しなければならない。
そのために、「大人」が存在するのだ。
だとしたら、子ども側の都合を聞きつつ、大人側の都合も聞いてもらうしかない。
そして、両者の妥協点、つまり境界線を見出していくのだ。
このような丁寧な営みにより、子どもにストレスを与えることなく、自分も怒りの感情をもつことなく過ごすことができる。
どちらかの都合を優先するのではなく、互いの都合を開示し合い、境界線を見出していくべきなのである。