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#1617 子どもの活動中における教師の動き

近年、「子どもに任せる授業」「子どもの活動中心の授業」が増えてきている。

授業のはじめには、教師が短い「インストラクション」や「語り」をする。

そして、その後の多くの時間を「子どもの活動」中心にする。

終末には、「リフレクション」をしたり、教師の「語り・価値付け」をしたりする。

私もそんな授業をメインにしている。

その際、子どもが活動している間、教師の手が空くようになる。

説明中心の一斉授業であれば、教師にそんな暇はない。

しかし、上記のような「子どもの活動中心の授業」になると、教師がフリーになるのである。

そんなとき、教師はどのような動きをすればよいのか?

以下、「見守る」場合と「個別指導する」場合で、メリットとデメリットを整理していきたい。

子どもたちの活動を見守る

【メリット】
・子ども同士の学び合いを妨げることがない
・子どもが集中しているのを妨げることがない

【デメリット】
・指導をしないので罪悪感がある
・学力下位層の子どもを見捨てることになる

個別指導・助言・フィードバック・価値付け・質問をする

【メリット】
・学力下位層の子どもを引き上げることができる
・フィードバック機能により、子どもを目標に近づけることができる

【デメリット】
・子ども同士の学び合いを妨げる
・個別指導していない他の子どもの集中力を妨げる

以上のように、見守っても個別指導をしても、メリットとデメリットがある。

つまり、「場合による」と言うことができる。

子どもたちが学び合いを活発にすることができるクラスであれば、教師は見守っていてもよい。

その活発な学び合いに「フィードバック」も含まれる。

しかし、学び合いができないクラス、特に「フィードバック」が機能していないのであれば、教師が「個別指導・助言・フィードバック・価値付け・質問」に回る必要がある。

大半の場合、後者の動きになるだろう。

なぜなら「フィードバック」は、子どもの学力を上げるための理想的な動きであるからだ。

これからも「子どもの活動中の教師の動き」を模索していきたい。

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