#399 子どもの思考と納得によりルールを決める
ルールは押し付けられるものではない。
自分たちで話し合ってその是非、内容を決めるのである。
大人の世界でもそうなのだから、学級のルールもそうあるべきだ。
教師が一方的に押し付けてはいけない。
そうしてしまうのは、「管理しやすくなる」という大人の都合があるからだ。
しかし、教室の主人公は「子どもたち一人ひとり」である。
それならば、教室で生きる子どもたち自身に、ルールを決めさせるべきである。
そのためにルールについて思考する場を設け、話し合いをさせる。
ルール自体も必要ないかもしれない。
自分たちで守れるのなら、あえてルールを明文化する必要もないのだ。
必要なら必要で、その内容を話し合って決める。
全員の納得を得て、ルールとして確立されるべきである。
このように学級のルールは、子どもの思考と納得により決められるべきだ。
近年、このような傾向の学級が増えてきている。
嬉しいことだ。
しかし、これを「学校単位」まで拡大すると、とたんに実現しなくなる。
学校のルール、いわゆる校則だったり、学校全体に関わるルールや制度は、教師たちが決めている。
まさに大人の都合である。
このルールづくりに、子どもたちも参加させるべきである。
学校の主人公は「子どもたち一人ひとり」である。
「教師たち」ではない。
学級のルールであろうと、学校のルールであろうと、子どもたちの思考と納得がなければ、ただの管理社会になってしまうのである。
これから徐々に学校が変わっていくことをせつに願う。
では。
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