#1752 読書教育のポイント
今回は、笹沼颯太氏の著書『ハマるおうち読書』からの学びを整理していく。
・読書で身に付く力
➀学びに向かう力(文字が読めれば学習への意欲が増す)
②言葉を使いこなす力(語彙力、思考力、表現力)
③EQを高める力(文学作品を読むと人の感情を読み取れる)
④自分を変える力(コーチャブルになる)
・読書教育の3つの柱
➀ささる本選び
②ハマるきっかけづくり
③習慣化できる環境づくり
→「たまたま本を好きになる」確率を上げる
・ささる本の選び方
(1)「レベル」と「好み」を見極める
①レベルは「難しさ」と「長さ」で決まる(バランス調整)
②くじ引き感覚で「好み」を探る
③つまみ食い読書でもいい
④表紙だけで「どんな本?」予想ゲーム
⑤一言メモを残す
(2)「楽しく」→「たくさん」→「幅広く」読む
①途中で簡単な本をはさむ「パンダ読み」
②子どもなりの「楽しい読み方」を尊重する
③おもしろくなかったら読むのをやめてもいい
(3)縦方向(レべル)と横方向(ジャンル)に幅を広げる
①先に「長さ」に対応する力をつける
②「8割わかる本」で読む力を上げる
③新しいジャンルにするときはレベルを下げる
④好きなジャンルと新しいジャンルの中間地点を狙う
・ハマるきっかけのつくり方
(1)「ほめてもらえる」がきっかけでもいい
①ご褒美目的でもいいと割り切る
②「驚く」リアクションでほめる
(2)ルールと目標をつくる
①読書タイムのルールを子どもと共につくる
②読書記録やカレンダーをつける
③子ども自身に目標を決めてもらう
(3)内面から出る「楽しい」が読書のきっかけになる
①リーディングゾーンを体験させる(30分以上必要)
②「読書家のワザ」を教える
(4)「私は読書家だ」というアイデンティティを子どもにもたせる
①「さすが読書家だね」と声をかける
②大人が読書家のモデルを示す
③大人や友達のリアクションがアイデンティティを強くする
・習慣化できる環境のつくり方
(1)「読書したい」という感じるきっかけを散りばめる
①目と手が届くところに本を置く
②本の置き場所と置き方を工夫する(目線の高さ)
③本棚にいつも新鮮な本を並べる
④読書に集中できる時間と環境を整える
(2)読書を習慣化する仕組みをつくる
①読まない読書体験をする(本にまつわる全ての体験)
②「〇〇の後に読書をする」と決める
③はじめの7日間が重要
(3)本にまつわる会話を楽しむ
①「考え聞かせ」をする
②子どもの感想を否定しない、共感する
③具体的な質問をする
④子どもの体験と絡められるように質問する
⑤「ふせん読み」で感想を聞く
(4)図書館や本屋さんに出かける
①トライ&エラーを繰り返す
②「本の日」でご褒美の本を買ってあげる
・読書家のワザ
➀おもいえがく(五感) ②つなげる(既知) ③質問する
④予想する(行間の意味) ⑤認める(自分の正しさや間違い)
⑥見極める(大切なところ) ⑦解釈する(自分の考え)
以上が、書籍からの学びである。
ぜひとも、我が子や教え子の読書教育に生かしていきたい。
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