弓道再開 ー人間関係と初めての競射会ー
高校時代、部活で弓道をしていた私が、社会人になってもう一度弓道を始めるお話です。
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道場の人間関係
週に一回のペースで道場に通い始めてはや1ヶ月。道場のルールにもだいぶ慣れて、この前は初めての中りもあった。
弓道会の中では意外にも、わたしのように直接道場に連絡して入会する人というのは少ないないみたいだった。昔に引いていたという人でも、自治体が開催する弓道教室を通して再開したという人が多かった。(ここは地域によって差はあるだろうけど)
同じ年の弓道教室の人たちは“同期”という扱いで、年が離れていても同期同士の仲はいいみたい。一緒に弓を買ったり同じタイミングで審査を受けたり、たしかにそういう仲間がいると心強いよな〜。
対して飛び込みで入ったわたしだが、居心地が悪いわけじゃない。質問したら丁寧に教えてもらえるし、矢取りのときにちょっと雑談もする。
弓道をやってらっしゃる方は、わたしも含めてシャイな方が多い(気がする)ので、馴染むのはちょっと時間がかかりそうだけど、普通に練習する分には問題ない。もともと弓道は個人競技だしね。
人間には単純接触効果というものがあって、顔を合わせるだけでも相手に親しみを持つようになるらしい。礼儀は守りつつ、少しずつ顔見知りを増やすところから始めてマイペースにいきましょうかね。
競射会
弓道会では月に一度例会があって、講習会や競射会などのイベントが開かれる。
入会して3ヶ月ほどが経ったある日、競射会が開催された。
座射一立、立射三立で的中を競い、最後には射詰(いづめ)で順位を決める。
*射詰:一矢ずつ引いて中った人が勝ち残る
こういうイベントのときこそ馴染むチャンスよね。(転校生か)
射詰めは前の的中数によって二つのグループ別れ、わたしは自分のグループでたまたま残り続けてしまった。
弓を引き絞る。離れの瞬間、矢が真っ直ぐ飛んでいって中ることがわかる。中るとわかってから、的に届いてパンッと音がするまでの瞬間が好きだ。
中るごとにわーっと歓声があがって、「次も頑張って!」「離れが気持ちよかったね〜」と言ってくれる。
このわちゃわちゃする感じ、懐かしいな。まるで学生の部活みたいで。
おしくも一位は逃してしまったが、初めて話す方とも、親や祖父母ほど歳の離れた方とも親しくなれて、参加してよかったと思う。
心地良い身体の疲れとともに、その日はよく眠れた。
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