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「まずは自分自身を信じなきゃ何も始まらない」TRUE FIGHT(Vo.八嶋)インタビュー

2020年12月に1st ALBUM「REASON TO BELIEVE」をリリースした、レペゼン茨城な新進気鋭ユースクルー/オールドスクールHCバンド『TRUE FIGHT』のVo.である八嶋氏に、BRAVE OUT(Gt.)/WRONG STATE(Gt.)/FIRED STOMP RECORDSの高砂氏がインタビューしました。こちらのnoteで公開いたします。

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「次にバンドをやるときは自分の中でユースクルーをやりたいと決めていた」

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高砂(以下、タ):ではインタビューらしく・・・まずは八嶋くんの自己紹介から始めましょうか(笑)

八嶋(以下、ヤ):TRUE FIGHTというバンドでボーカルをやっている八嶋です。過去にはDigging Gravesというバンドでボーカルを、DANKYというバンドではギターをやっていました。自己紹介ってこんな感じで良いんですかね?(笑)

タ:大丈夫よ(笑)TRUE FIGHTはいつ、どんな感じで結成したの?

ヤ:元々は自己紹介でも触れた、Digging GravesというNYHCに影響されたバンドをやっていました。しかしこのバンドは当時もう解散することが決まっていて・・・次にバンドをやるときは自分の中でユースクルーをやりたいと決めていたので、とにかくメンバーを探したんです。

ただ地元だと全然見つからず、足利のイベントへ遊びに行ったときに友達から「GORILLA BISCUITSを好きな子がいるよ」って紹介されたのがギターのショウダでした。たしかそれが2017年の6月頃だったんですが、そこからベースとドラムを探して、10月に僕の地元である下館のEVILGARAGEで初ライブをしたのがスタートですね。

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タ:ベースのイッちゃんと、ドラムのシュンは最近加入した感じ?二人とも若いよね。

ヤ:イッちゃんは25歳で、シュンに関しては僕の10個下なので19歳です(笑)

タ:こないだまで高校生やったもんな(笑)どうやって出会ったの?

ヤ:イッちゃんは前のバンドのライブに来てくれたりしていて、茨城で唯一ユースクルーの話できる子だったんです。TRUE FIGHTはベースがずっとサポートだったので、メンバーとして入ってもらった感じでしたね。入った当初ベースは全くの初心者でしたが(笑)

シュンはイッちゃんが見つけてきてくれて、元々は日本のメロコア好きだったんですけど、イッちゃんがCHAMPIONのラストショウを観せたらハードコアに興味を持ったらしく、ぜひ一緒にやろうってなりました。

タ:これまでの音源はdemoだけ?

ヤ:そうですね。2017年と2019年に一枚ずつ出しました。ただ本当は今回のアルバム前に、インドネシアのPRIME(ex. FEEL THE BURN)とのスプリットがリリース予定だったのですが、コロナの影響で延期になってます。

※下記Bandcampは収録予定曲

タ:で、今回のアルバムということで・・・あらためてリリースおめでとうございます!コロナ禍もあって大変な時期のリリースやと思うけど、タワレコでも大きく展開されてたりとか順調じゃないの?

ヤ:ありがとうございます!まさかここまで大きく展開されるとは思っていなかったので、直接お店で見たときは最初感動しましたが、恥ずかしさもありましたね(笑)これだけ様々な店舗に置いていただけたのはレーベルが色々と動いてくれたおかげなので、SQUARE RECORDSとSET THE FIRE RECORDSには本当に感謝しています。

タ:サッカーユニフォームでキメてる八嶋の写真が、タワレコにデカデカと取り上げられてたもんね(笑)

ヤ:自分の写真がデカデカと貼られるのは慣れていないので、本当に恥ずかしかったです(笑)

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タ:SQUARE RECORDSとSET THE FIRE RECORDS(以下 STF)とはどういう縁でリリースが決まったの? 

ヤ:STFは、STF JAPANを運営しているズミさんが以前やっていた「Bus Stop Boston」というお店に、自分がよく行っていたのでそこで仲良くなったのがキッカケです。それが縁になって、僕らがアルバムを出すとなったときに声をかけてくれました。そこからSTFのボスであるEddと繋がった形ですね。

・SET THE FIRE RECORDS Bandcamp

タ:ズミさんはBRIDGE NINEでもインターンしてたし、ユースクルー界隈では有名人よね(笑)

ヤ:はい(笑)そしてSQUARE RECORDSから出すことになったのは、STFからのリリースが決まった後にSQUAREの洋平と電話しているときで。電話自体は別件だったんですが、アルバムの話題になったら「ウチから出す?」って言ってくれて、スグに決まりましたね。

「私生活で上手くいかないことがあったりしたときとかを自分なりに消化してみて、次はこうすればいいのかなとか、ある意味では自分のために歌ってる」

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タ:トントン拍子に決まったのも、1番は曲がカッコ良いからよね〜。アルバムで特にココは聞きどころ、みたいなのってある?

ヤ:ありがとうございます!作曲時に考えていたのは、まるっと通して聴きたくなるアルバム作りでした。僕が個人的に好きなアルバムって1枚の中で大きな1曲の流れがあって・・・それが凄い好きなんです。だから最初から最後まで、曲と曲との流れみたいなものはメチャクチャ気をつけました。なので出来ればアルバム全体を通して聞いてほしいです。

あとは、今まで出したdemoよりもかなり多くシンガロングを入れました。ライブで一緒に歌ってもらえたら嬉しいですね!

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タ:シンガロングはユースクルーにとって重要だよね。「REASON TO BELIEVE」のタイトルにあるように、歌詞はポジティブな内容が多い?歌詞について教えて。

ヤ:基本的にはポジティブなことが多いですね。私生活で上手くいかないことがあったりしたときとかを自分なりに消化してみて、次はこうすればいいのかなとか、ある意味では自分のために歌ってるみたいな。ある種、メモ帳的な感じですね。今日ダメだった反省を生かして明日は頑張ろう的な。

アルバムタイトルで「REASON TO BELIEVE」って言ってるんですけど、まずは自分自身を信じなきゃ何も始まらない、っていうのは今回の1番のテーマですね。
 
タ:八嶋らしいね。バンド始めたとき、日本語で歌うか英語で歌うか迷わんかった?

ヤ:迷いましたね。けど日本語で歌うって凄く難しいと思って。例えば英語って主語から始まっても全然カッコいいし、メロディにハマるんですけど、日本語って主語から始めると個人的には違和感を感じたりするんですよね。だから英語で歌ってます。けどいつかは日本語でも歌えたらと思ってます。それまでに色々と言葉を覚えなきゃいけませんが(笑)

タ:たしかに、日本語で「REASON TO BELIEVE」って歌ったら175Rみたいになりそうやね(笑)母国語の感覚は国によって違うやろうし、面白いよね。

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ヤ:そうですね。

タ:アルバムを通して聴くと、GORILLA BISCUITSやYOUTH OF TODAYみたいな80'sユースクルーのバンドから、MINDSETみたいな近年のバンドまで幅広く影響受けてるように感じるね。この辺りのハードコアを聞くようになったきっかけは?

ヤ:GORILLA BISCUITSやYOUTH OF TODAYなどは10年前ぐらいにmixiのコミュニティで知りました(笑)もともとはNOFXやBAD RELIGIONといった海外のパンクロックが凄く好きで、よくdisk unionとかブックオフで名前だけ知ってるバンドのCDを買ったり、それこそmixiのコミュニティに入って情報を得るなどしてたんです。そのコミュニティ欄の下の方にあった「あなたにオススメのコミュニティ」みたいな中で色んな新しく知るバンドがいた中に、ゴリビスやYOTがいたんです。

MINDSETは割と最近で5年前ぐらいですね。その当時は現行のユースクルーバンドをあまり追ってなかったんですが、たまたまYouTubeのオススメで出てきたこのライブをみて1発で好きになりました。

タ:mixi懐かしいね(笑)俺もmixiやMyspaceでバンド探したり、夜な夜な2chの『ユースクルー名盤88枚をあげるスレ』見たりして新しいバンドを探してたよ(笑)

ヤ:僕もマイスペはかなりチェックしました!(笑)

タ:mixiやってたとき、その辺りのハードコアを好きな人やバンドって周りにいた?

ヤ:地元にTIME TO BREAK UPっていうメロディックバンドがいて、そのドラムの人がハードコア好きだったので色々とCDを借りたりしていましたね。そこでTERROR, HAVE HEART, CHAMPIONなどを知りました。

タ:やっぱり入り口はそこら辺のバンドになるよね。実は俺とか最初はYOUTH OF TODAY苦手やったんよ、バタバタしすぎてて(笑)そういう感じで、正直これは最初あんまり好きじゃなかったバンドとかある?

ヤ:正にYOUTH OF TODAYは僕も最初ダメでしたね(笑)Ray Cappoの独特すぎる歌い回しが苦手でした。けどいつの間にか好きになってましたね。むしろ今は自分の歌い方の参考にもなってます。

タ:歌詰め込みすぎてるし、そもそも演奏ズレてるし(笑)

ヤ:(笑)

タ:八嶋と遊んだときに『メロディックのお客さんが最近ハードコアをDIGってる』って言ってたよね。八嶋の周りの友達や、茨城のシーンについて少し教えて。

ヤ:茨城は東京や大阪と比べると、バンド数もライブハウスの数も少ないです。ただその分、茨城の中で地域ごとに面白いシーンがあると思っていて、地元(下館)はメロディックだとTOO CLOSE TO SEEやTNX。ハードコアだと僕らとSCUM TO BACK, ZAP THE ALL TOWNがいたりします。

※最近ZAP THE ALL TOWNはH8CALL, Diktatorと共にスプリットをリリースしたので是非チェックしてもらえたら嬉しいです

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https://newagecreation.jp/
https://linkco.re/aUfzcCpy

タ:たしかに、茨城は色んな地域でライブやってる印象があるなぁ。俺が初めて茨城でライブしたときは牛久やったしね(でっけぇ大仏が有名)。そのときに行った牛久Rootsは、オッちゃん1人でラーメン作りながらPAやってて、近所への音漏れも無視で色々と衝撃でした(笑)

ヤ:牛久Rootsは特別環境が凄いですからね(笑)牛久Rootsや取手Dandelion Cafeみたいに、ライブハウスというよりかはライブスペースみたいなところが茨城は多いかもしれないです。個人的にはライブハウスより色々とメンドくさくないのでやりやすいですが(笑)

タ:思い出深い場所とかある?

ヤ:思い出の場所というか・・・ずっと心に残ってるライブは、つくばPARKDINERでやったFC FiVEのラストショウですね。僕がハードコアを知るきっかけのバンドですし、本当に地元のヒーローですからね。あのライブはずっと覚えてます。

タ:FCはやっぱ俺らくらいの年代は影響でかいよね。ハードコアの入り口やね。

ヤ:憧れですね。

タ:ところで、最近何よく聴いてる?去年よく聞いたやつでも。

ヤ:最近は906とKID FRESINOを良く聴いてます。ハードコアだとSTRUCK NERVE。あと去年はDRAIN, ECOSTRIKEをひたすら聴きました。去年はDRAIN, ECOSTRIKEをひたすら聴きました。あとはAge FactoryとMONOEYESの新作すね(笑)

※八嶋の私的Spotifyプレイリスト
https://open.spotify.com/playlist/1hivE3ewTxXMZMnGOwNTHI?si=SXH1wTGNQeCE3PfRLZ0ECw

タ:KID FRESINOみんな聴いてるよね。カネコアヤノの体調心配だなぁ。。

ヤ:そういやフレシノと一緒にライブやってませんでした?(笑)

タ:そうだね。universe last a wardの企画で。自慢できる体験やね(笑)オールドスクールなハードコアでは、CHANGEやBE WELLも話題になったね。

ヤ:もちろん聴きました。最高です!

タ:Speedwayも良かったなぁ。Time to healで日本きたし、Speedwayも観たい。早く国内外が行き来できる時代になってほしいね。というわけで、短いインタビューだけど、最後に一言(笑)

ヤ:コロナ禍で思い通りにライブのスケジュールが立てにくい状況ですが、1年かけてツアーをやろうと思ってます。まだ僕らが行ったことない場所にも行けたらと思ってるので、近くに来たときは是非一緒に遊びましょう!!


■TRUE FIGHT

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・Bandcamp

・Twitter
https://twitter.com/truefight_nk

・Store
https://cleareye2018.official.ec/

■Live Schedule 2020

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