バイロンベイでサーファイン体験したら、ギャップ萌えだった(後編)
バイロンベイでサーフィン体験すると、ギャップ萌えの真髄が学べる。
おいおいどういうことだと思った方は、前回のnoteを読んで欲しい。こちらです。
さて、早速前回の続きへ戻ります。
そんなこんなで、先ほどまでパーティー会場と化していたバスの車内には適度な緊張感が立ち込め、いよいよ僕らはポイントとなる海へ到着したわけです。
早速、バスから降りるひげ兄、セーラー兄さん、キャップのムキムキ。続いて降りる僕たち。丘の上から海を確認し、いよいよポイントへ。
丘の上から見た海の状態は・・・
「波がある。以上!!でした。
そして、いよいよサーフィン体験の始まりです。早速、海に出るのかと思いきや、円陣を組まされる僕たち。
セーラー兄さん「おい、みんな。せっかく今日はこうやってみんなで集まったんだ。袖触れ合うも多少の縁だろ(これは言ってない。誇張。)。せっかくだから、まずは自己紹介しようぜ。どこから来たのかと名前を順番に言っていってくれ。ちなみに、俺はブラジルから来たセーラー兄さんだ(ごめんなさい、名前忘れた)」
てな感じで、始まる自己紹介。
ん?待てよ?ブラジルから来ただと?お前オーストラリア出身じゃないのか?サンバの国からやってきたのか?
もう、そんなところもギャップ萌えだな。何がどうギャップかわからんが、とにかくオーストラリアとブラジルはギャップだろ。同じ南半球にあるという意味では、ギャップは少ないがかもしれないが。
参加者が順番に自己紹介をしていく中、そんなことを考えていたら、とうとう自分の番に。
「I'm Yoshiki. from Japan.Please call me Yoshi.」
言えた。世の、中学生よ。英語の授業の時間にやった自己紹介はいつか役に立つからな。サボるなよ。
「OK Yoshi. お前はYoshiっていうのか。Yoshi!!」
ブラジル出身のセーラーお兄はなぜか、Yoshiの響きが気に入ったらしく、その後もことあるごとに、Yoshiを連呼。
「いいぞ、その調子だYoshi!」
「Yoshi!!」
「Yoshi!少しパドリングのタイミングが早いぞ。気をつけろ」
「Yoshi!いい感じだ!!もう一息だな」
いや、もうこうなってくると、ここが異国とわかっていても、Yoshiは名前のことなのか、よろしいを表す「よし!!」なのか、よくわからなくなってくる。
さて、その話は置いといて、自己紹介が終わって海に行くかと思いきや、次に始まったのは、ストレッチ。
ギャップ萌えだろ。それは。
さっきまで、確かに君たちは、運転中のバスで立ち歩き、拳を突き上げ、ギターをかき鳴らしていたじゃないか。それが急にストレッチ。なんなんだ、そのギャップ。
しかもセーラーお兄は、ストレッチの前にストレッチの大切さを3分ほど語り聞かせるくらいの、真面目っぷり。
これが、異国のなせる技なのか。いつも真面目な人間のストレッチの指示しか聞かれないなんてのは日本の思い込みで、結局いつだって、その場その場を楽しむものの真剣な話こそ、誰かの心を動かすのかもしれない。
セーラー兄さんありがとう。僕は、サーフィンスクールで、サーフィン以上のものを学んだよ。
「今を楽しむこと」
「やっぱり人はギャップ萌えに弱いこと」
「陽気なお兄さんのストレッチへの情熱こそ、人を動かす原動力になること」
日本で学べないことを、このバイロンベイが、ブラジルからやってきたセーラ兄さんが学ばせてくれました。
ありがとう。
結局、この日も一度もキャッチザウェーブできなかったことと、ヒゲ面はストレッチをせずに、早速海に入っていこうとして、セーラー兄さんに咎められていたことは、ここだけの話。
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