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#6 ボイトレ教えていても更に学びが必要!

30代からボイストレーナーとして、沢山の方をご指導させて頂きましたが、40代に入っても、まだまだわからない事だらけ。自分もシンガーとしての課題もありました。

約20年以上現役クラブ歌手をしております、平山てりです。

ボイトレ教室の講師面接で、そこのノーハウを教えていただける場面が2パターンあり、有り難いことに、これで最後の疑問を解決することができたのでご紹介します。

マイクを使うスタイルの歌手にとって、「マイクのりが悪い声」言われてしまうのはかなりキツイものです。自分ではボリューム出しているつもりでも、マイクに入らない。
モニターから聞こえてこないからもっともっと喉に力を入れて歌ってしまう。その悪循環におちいっていたことがありました。歌に使う為の体の筋肉を使えるようになってから、力はかなり抜けてきましたが、まだまだ響きが足りないと思っていました。
声がマイクの前で落ちてしまって、マイクに入らないという響きの悪い状態だったので、あいうえおの母音を響かせる方法を教えていただきました。大学でも教えておられたそのオペラの先生が教えてくださったのが、「軟口蓋を開けたままでも響きやすい、口の形で母音を発声する」というものでした。
日本語を話す時の口の形はかなり小さめです。小さくても話は伝わります。しかし、イタリア語というと、母音がしっかり響いていないと、言葉が伝わらず、その言語らしく聞こえません。
この口の形を習得して、声を真ん中に集めることができるようになり、かなり響きがつきました。(改めて後に解説します)

元来、女性の低い声であるアルト声帯の私は、歌楽歌良屋でソプラノシンガー達とユニゾンで一緒に歌うのは苦痛でした。20代のころは、その音が出ても、裏声の頼りないパフパフ声でしかうたえませんでした。

オペラのベルカント唱法を学んでからは、パフパフが響いてきたので、音量はでるようになりましたが、今度は息が多すぎて持久力に欠けました。
そんな時に出会ったのが、地声のような強い声で高い音を出すベルティングの先生でした。
この方法が、自分の発声についての疑問を、最終的に解決する最後のピースとなり、発声の疑問を全て解決。教える上でも、自信をもってお教えできるようになってきました。