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日本の会計士が日本で外貨を稼ぐ方法
日米の賃金格差は拡大するばかり…… 悲観したり自虐したりしている時間があったら、外貨を稼ぐ方法を考えよう!
監査法人で30年強、うち17年をパートナーとして勤めた「てりたま」です。
このnoteを開いていただき、ありがとうございます。
東京の高級レストランの価格高騰が激しいと聞きます。都心のホテルもこの一年で何倍にも上がっています。
主要先進国の賃金上昇と円安により、インバウンド旅行客にとってはボーナスステージ。人手不足と資材・物流費値上げによる供給面の影響もあり、飲食店などの価格上昇は構造的な問題と言えるでしょう。
そこから取り残された一般国民は、指をくわえて見ているしかないのか…… そんなことはありません。日本にいながら外貨を獲得できれば、海外水準の報酬を得ながら日本の暮らしを享受することができますよね?
さて、そんなことができるんでしょうか?
議論の前提
本題に入る前に、もう少し解像度を上げましょう。
まず、顧客は日本より賃金が高い国の人や企業である必要があります。日本から見れば、金銭感覚がバグっている人々です。
次に、その顧客から報酬をいただく我々は、日本生まれ日本育ちを前提にします。
帰国子女でバイリンガル、こうやって日本語で話していてもEnglishがnaturallyにcome outしちゃう、という人はGo away and suit yourself!!(アメリカ生活通算5年の私も、恥ずかしながらそんなレベルではありません)
そうすると、日本生まれ日本育ちがメリットになる仕事がよいでしょう。
それ以外で海外の顧客を相手にしようとすると、英語が母国語だったり英語で教育を受けた人たちとガチンコ勝負になり、相当なハードモードを覚悟しないといけません。英語以外の言語が必要な国であればなおさらです。
そんな仕事あるの?
さあ、ここからは想像を膨らませましょう。
海外企業の日本法人へのサービス
海外企業の日本法人に専門的なサービスのニーズがあればチャンスがあります。
しかし、日本法人との契約になると日本価格になってしまうかも。少なくとも価格交渉は海外の親会社と行う必要があります。
サービスの対象は日本法人だが、親会社主導で受注。
例えば、内部監査はどうでしょうか。親会社の内部監査部門が手が回らないとか、日本語が話せて日本の慣行が分かっている人に手伝ってほしい、ということはありそうです。
また、内部統制構築支援もよさそうですね。日本法人で不正があって管理体制の一新が必要だったり、買収したばかりで親会社の仕様に合わせたいのに親会社には人手がないといった場合です。
海外への情報発信
ユーチューバーの広告収入がだんだん厳しくなっているようですが、YouTubeでの発信は日本にいながら世界にリーチできる方法と言えるでしょう。
1再生当たりの単価は北米やヨーロッパの方が高いようです。視聴者の絶対数が多いこともあり、日本語だけで発信する場合と比べて収入が増えるチャンスはありそうです。
また、アメリカでは有料ニュースレターの読者層が充実しています。日本でいう有料メルマガですね。Substack、Beehiiv、Ghostといった専用のプラットフォームがたくさんあります。
アメリカでのニュースレターについては、ジャバ・ザ・ハットリさんという方が日本語で解説されていますので、参考になります。
問題はどのようなテーマで発信するか、ですね。
「会計士としての経験や知識」と「日本」のかけ算に正解があるように思うのですが、何かよいアイデアはありませんか?
会計士と関係がなくてよければ、温泉や観光地、スポーツ、芸術・芸能などに造詣が深い方はものすごい数の読者を集めることができるかもしれません。
インバウンド
上記はいずれも、日本にいながら海外にいる顧客に届けるパターンでしたが、海外から来日した顧客を相手にすることも考えられます。
観光客に対して会計士がサービスを提供することは考えづらいですが(海外に旅行したときに、その国の会計士に何か頼もうとは思わないですよね?)、ビジネスの目的で日本に滞在している外国人であればニーズがありそうです。
まずは税務が頭に浮かびますが、法律、IT、マーケティング、業界知識などほかの得意分野と組み合わせたり(税理士や弁護士の業法に注意)、得意な人と組めば業務の幅が広がります。
おわりに
人口減少や日本の産業の地盤沈下など将来が心配になる情報は多く、若い方ほど日本に頼れなくなったときのシナリオも念頭に置いておく方が安全だと思います。
その意味で、外貨を稼ぐ手段を確保しておくことは重要です。
ただ、日本をあきらめてしまうにはまだ早い。日本経済が元気を吹き返すために何ができるか、についても考えていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この投稿へのご意見を下のコメント欄またはTwitter(@teritamadozo)でいただけると幸いです。
これからもおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。
てりたま
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