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ぽぽちゃんがいなくなる!?
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みなさま、こんにちは。
創作系寺嫁のゆかでございます。
なんと衝撃的なニュースが飛び込んで参りました。
ぽぽちゃんの生産終了のお知らせです(´;ω;`)
私はぽぽちゃんを買ってもらったことはありませんが、妹がぽぽちゃんを持っていました。
今度のむちゅめの誕生日、そろそろお人形遊びができるものを選ぼうかといった矢先のことで、ショックは倍増です。
柔らかい手触りのお人形はぽぽちゃんだけですので、当然のことながらぽぽちゃんも候補に入っておりました。
できれば優しい手触りのものを、と思っていたので、メルちゃんかぽぽちゃんかで言えば、ぽぽちゃんに軍配が上がっていたのです。
残るは、動物好きのむちゅめの嗜好を考慮して、シルバニアファミリーとぽぽちゃんの一騎打ちに悩んでいたところでした。
軍配は、しまう場所がコンパクトに済むという理由でシルバニアファミリーに上がっていたところでしたが、それでも小さな子供の初めてのお友達ぽぽちゃんがいなくなることは大きな衝撃です。
ちょうど、ぽぽちゃんが発売されたのが、1996年。
妹が生まれたのもその頃ですから、妹はまさにぽぽちゃんで遊び始めた最初の世代となります。
早くに結婚する人ももちろんいますが、社会問題で晩婚化が進んでいる中、ぽぽちゃんを手にして遊んでいた当時の子供たちが、結婚して子育てをするのはこれからというところです。
自分の思い出の人形が、子育て前にまさかの生産終了となる。
われわれが失ったものは、一体何なのか。
少子化問題は、こんなところにも余波を生み出すのだと改めて考えさせられました。
ともみさんが生まれた年の出生率と、
むちゅめが生まれた年の出生率は、ちょうど半分。
五人にひとりがぽぽちゃんを買っていたとして、
母数が100万人だとすれば20万体のぽぽちゃんが必要とされます。
母数が50万人だとすれば10万体のぽぽちゃんが必要とされます。
10万体で十分多いじゃないかと思いますが、大きな企業が業績を上げて多くの社員を養っていくには難しい減少率であることは確かでしょう。
思えば、小さなころに行っていた地方にある小さな遊園地は軒並み営業終了しています。
公園の遊具もなくなりました。
危ないというのが理由です。
それはそうでしょう。
昔は公園に行きさえすれば、多くの子どもが遊んでいました。
どうやって遊ぶのが正しいのか、小さな子たちは年長の子どものやっていることを見て、真似て、安全な遊び方を学ぶのです。
年長の子どもたちも、小さな子が遊んでいて、危ないことをしていたら止めていました。
ここは何年生にならないと遊んじゃダメ、ここから先は男の子しか行っちゃダメ。
そういうルールが自然と子どもの中で出来上がっていて、それを守ることで危険から身を守ることができました。
いわゆるガキ大将のような子どもが、公園や川、いろんな遊び場で危険に対する心構えを教えてくれたのです。
それが今やどうでしょう。
子どもがひとりで公園に行くのはダメ。
公園に行っても遊び相手がいない。
たかだかちょっとの距離でも、誘拐や性被害にあう可能性があると言って大人が送り迎えをしなければなりません。
そんな中で、どうやって身の危険を守ることができる遊び方を身につけることができるでしょう。
大人は、子どもが転ばない方法を教えてはいけないのです。
上手に転ぶ方法を教えなければならないのです。
転んでも、立ち上がる方法を教えなければならないのです。
子どもが多かったころ、誰も「転ばない方法」を教える大人はいませんでした。
子どもが多すぎて、そんなことを教える暇すらなかったのでしょう。とてもよく分かります。
たった一人の娘を育てていても、
たとえ目の前で、ひとときも目を離さずにいても、
なにをしでかすのか予測が出来ないのが幼子なのです。
それが二人も三人も四人もいたら、生きてりゃそれでいいや、となるのが当然です。
子どもが減り、大人は子どもを見ていられるようになりました。
転ばない方法を教える余裕ができてしまったのです。
怪我をする恐れが高くなった子供たちが多くなった結果、公園から遊具が消えました。
少子化というのは、おそらくこんなふうに、思いがけない場所に影響を及ぼしているのだと思います。
目に見えていない影響が、どれほど存在しているのか、
怖がりの私は日々怯えながら生きているのです。
願わくば、どうか、娘が幸せに生き延びることができる世の中が続きますように。
ささやかな幸せでいいのです。
毎日三食の温かいご飯があって、安全な水が飲めて、お風呂に入って、
あったかいお布団でぐっすり眠れるような、
そんな現代日本で当然と思われる幸せが続く毎日を享受できる未来がやってきますように。
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