[軽いだけ]LIFEBOOK WU-X/F3レビュー

世界最軽量と謳われていた、富士通のLIFEBOOK WU-X/F3シリーズですが、
その軽さは、約634gという軽さ。

サイズは13インチぐらいなので、たしかにこのレンジのPCでは
最軽量と言えそうである。

最近発売された、Macbook Air M2の重さが、1.24kgほどなので、
その半分の重さと考えると、これはたしかにすごい。

だが一ヶ月使ってみた感想としては、
正直軽い以外の利点はあまりなかった。
今回はその理由を掘り下げたい。

今回買ったLIFEBOOK WU-X/F3 のスペック



LIFEBOOK WU-X/F3

OS:Windows 11 Home 64ビット版
CPU/メモリ:Intel Core i7-1165G7 (4コア/8スレッド/最大4.7GHz) / 16GBメモリ (オンボード) [デュアルチャネル対応]
ストレージ:約128GB SSD (PCIe)
光学ドライブ:なし
ディスプレイ:13.3型ワイド フルHD(1920×1080) タッチ非対応 ノングレア液晶
テレビ:なし
カメラ:HD Webカメラ内蔵 (有効画素数 約92万画素)
無線通信:内蔵 (Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)+IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠+Bluetooth v5.1準拠)
バッテリ:内蔵バッテリ リチウムイオン 25Wh
拡張I/F:HDMI出力×1、USB3.2(Gen2)Type-C×2、USB3.2(Gen1)Type-A×2、有線LAN(RJ-45)
カラー:ピクトブラック
キーボード:日本語配列かな表記ありキーボード(バックライトなし)
マウス:なし
指紋センサー:指紋センサー内蔵 Windows Hello対応
Office:なし
Office互換ソフト:なし
セキュリティ:マカフィー リブセーフ 3年版
主な添付品:ACアダプタ 45W(Type-C接続)
追加オプション1:なし
追加オプション2:なし
追加オプション3:なし
追加オプション4:なし
追加オプション5:なし
追加オプション6:なし
追加オプション7:なし
追加オプション8:なし
駆動時間:約11時間(JEITA2.0)
サイズ:横307×奥行197×高さ15.5mm
質量:約634g~

買って後悔したのは、
ストレージである。

128GBだとまじで足りず、
PCゲームがほとんどインストールできない


大抵の作業をクラウドで行い、
ローカルにインストールすることがほとんどなく、
かつゲームをやらないっていう人以外は
ストレージ128GBは耐えられないという思う。

一応買う前の私は、この条件に当てはまっていたので、
大丈夫かと思ったが、急にゲームがやりたくなってしまったから、
もう終わりである。


見た目(普通)

まず、見た目については、
こんな感じで、当たり前だけど
13インチのmacbookとほとんど同じぐらいの
大きさだった。

画像1


ただ、ちょっと気になったのは、
ディスプレイがmacbookよりやや縦に短いことだ。


そのため、普段から13インチのPCの画面が小さく感じる人は、
外部モニターの利用は必須になりそうだ。

画像2

※右のLIFEBOOK WU-X/F3 の方が、縦の画面占有率が少ないことがわかる。

あくまでmacbookとの比較なので、
このサイズが13インチの中で小さめかどうかは
断言できないが、個人的には、
画面が思ったより小さかったなという印象だった。

キーボード(悪い)

次にキーボードの打鍵感だが、
こちらは、少々安っぽい印象を受けた。

打鍵感は、プラスチックの安い印象が強く、
キーボードに拘る人は、間違いなく
気に入らない感じのものだと思う。

画像3

個人的には、慣れてしまえば、
使えないこともないが、LIFEBOOK WU-X/F3 の
キーボードを売ったあとに、macbookのキーボードを
叩くとなんというか安心感というか、
圧倒的なうちやすさを感じたのは事実である。

あと写真を見るとわかるが、
スペースキーやエンターが小さく、
宇宙一いらないキーであるcaps lockの占有率が
大きく、このへんも地味にひとによっては
ストレスになるだろう。

キー変換ソフトの利用は必須になりそうだ。


トラックパッド(悪い)


正直、個人的にはこれが一番ひどかった。

画像4

写真の通り、
トラックパッドの占有率がものすごく小さく、
かなり操作しづらいというのが素直な感想だ。

正直トラックパッドにおいて、
Macbookと比較するのも、
フェアじゃないかもしれないが、
Macbookからの移住先Windows PCを探している人にとっては、
この比較はやはり避けては通れない気がする。


写真を見れば一目瞭然だが、トラックパッドの占有率が
MacbookとLIFEBOOK WU-X/F3では1.5倍ぐらい違う。


そのため、手が大きい人は、
おそらくマウスが必須になるだろう。

私個人は、手が比較的小さいので、
このトラックパッドでも使えないこともないが、
それでも、素直にマウスを使ったほうが
作業効率が上がりそうなのは日々感じている。

バッテリー(やや悪い)

個人的には、持ちは良くないと感じる。
基本的に減りが早いので、
充電しっぱなしで使ってしまうことがほとんどだ。


買う前にメーカーの駆動時間を見たとき、
結構持つ印象を抱いたが、実際に使ってみたら、
かなり持ちが悪く、ここは地味に残念だった。

行っている作業にもよるが、
3時間ぐらいしか持たない気がする。
(メーカーページでは11時間となっていたが、
間違いなくこんなには持たない)

重さ(とても良い)

さて、LIFEBOOK WU-X/F3 の一番の売りである、
重さについてだが、これは素晴らしかった。


これについては、期待しても裏切られないと思う。

634gという軽さは感動レベルで、すごい。
普段から毎日持ち歩くっていう人にとっては、
今までのデメリットを吹き飛ばすくらい、
魅力的になるだろう。

ただ、ひとつだけ注意が必要なのは、
LIFEBOOK WU-X/F3はバッテリー持ちが悪いので、
基本的には充電ケーブルを持ち歩く必要があるため、
その分の重さが追加されてしまうという点だ。


充電ケーブルも入れたら、結局重さは普通のノートPCと
変わらなかったってことになる可能性もあるので、
そのへんはやや工夫が必要かもしれない。

オプション(まあ良い?)

日本製のPCだとありがちなのかもしれないが、
富士通のPCは、特に何もしなくても、
三年保証と、ウイルス対策ソフトのマカフィーが三年分
組み込まれていた。(外して購入することができなかった)

おそらく、これも強制的に料金に組み込まれているのかどうなのかは、
定かではないが、こういうものがあると安心するという人にとっては、
良い点だろう。


個人的にはそういうオプションは全部はずして
少しでも料金安くしてほしかったというのが本音だが。


高負荷作業(普通)

上記にある、私の購入したスペックだと、
基本問題ないと感じた。

私は動画編集はしないので、
そこだけはわからないが、
Dockerや一部のゲームをインストールしたりしても、
一応問題なく動く。

ただ、動くとは言いつつも、
Dockerでいくつも仮想コンテナを立ち上げながら、
Vscodeみたいな重いエディターを開きながら、
Youtubeとか見ていると、
たまにフリーズしたりすることもあった。

そのため、盤石とは言い難い。
動画編集ソフトはもしかすると厳しいかもしれない。

ただ、それでも一つだけ動かすという感じなら、
おそらく動くであろう。

問題は、いくつも重いソフトを同時に立ち上げると、
フリーズしやすいということである。

なので、マルチタスクが趣味の人には
やはりおすすめしにくい。

あと、フリーズしなくても、
そういった重い作業をすると、
PCが熱湯かよというぐらい熱々になる。

まあ、熱々になるのは、他の多くのPCもそうだと思うが。

なので、基本的にLIFEBOOK WU-X/F3 は、
軽いPCであるのと同じように、
基本は軽い作業向きのPCである。

重い作業もできなくないが、
めちゃくちゃうるさくなるし、
熱くなるし、なんというか
そんなに重い作業させたら可愛そうな感じがしてしまう、
そんなPCである。

やはり事務作業とかに最も適しているのかもしれないな。

総評(誰がターゲットなのか)

LIFEBOOK WU-X/F3は、全体的に手が小さい人の方が
使いやすい。

そして圧倒的に軽い。

そのため、ターゲット層としては、
事務作業をする女性が思い浮かぶ。

おそらく、そういう人にとっては、
LIFEBOOK WU-X/F3は、デメリットになる点が
かなり少ないと感じた。

あとは、学生にも
おすすめかもしれない。

重い作業はしづらいが、
授業の板書を撮ったり、講義を見たりするぐらいには、
全く問題ないスペックだし、
それよりも学生の場合、持ち運びやすさのほうが
重要だと思うからだ。


逆に買っちゃいけない人は、
ほとんど家で作業する人で、
重い作業ばかりする人である。
残念ながら私のことである。


そのため、LIFEBOOK WU-X/F3は
かなりターゲットを選ぶPCだと感じる。


万人にはおすすめできないが、
刺さる人には刺さる、
人によっては、心からおすすめできるPCと言えそうだ。


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