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フェルマーの最終定理を証明したい

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わたしは真に驚くべき証明をなめるだけだし、それを記述するにはネットの余白は十分広いのですが・・遠すぎて・・・
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フェルマーの最終定理の外側(n=-1)

$$
\begin{array}{l}
x^{-1}+y^{-1}=z^{-1}\\
\end{array}
$$

を満たす整数の組はあるだろうか。結論から言うと、その整数の組は無数にある。

さて、$${n=-1}$$とせっかく負数も範囲にいれたので、$${x,y,z}$$も整数全体を範囲として考えてみる。
まず、定義か定理かは知らないが、ここでは$${x^{-1}=1/x}$$を認める。つま

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フェルマーの最終定理の外側

$$
\begin{array}{l}
〰︎〰︎〰︎フェルマーの最終定理〰︎〰︎〰︎\\
nが3以上の自然数のとき\\
x^n+y^n=z^n\\
を満たす自然数x,y,zは存在しない\\
〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎\\
\end{array}
$$

だった。
では、$${x,y,z}$$を整数に拡張したら?あるいは$${n<3}$

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整数の除算(イメージ)

整数:自然数に負数を追加したものである。
除算:割り算のことである。

$${4}$$このりんごを$${2}$$つに分けると$${2}$$こずつになる。こういう言い方で最初に割り算を習った。余裕で理解できる。

$${-4}$$このりんごを$${2}$$つに分けると$${-2}$$こずつになる。こういうふうに、被除数が負数のときでもまあ、かろうじてイメージできる。

$${4}$$このりんごを$$

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加減算の統一 (負数の導入)

突然ですが、問題です。
【問題】
「たろうくんは、もともとりんごを$${4}$$こもっていました。さっき、はなこさんからりんごを$${-3}$$こもらいました。いま、たろうくんのもっているりんごはなんこでしょうか。」

$$
\begin{align*}
4+(-3)=1
\end{align*}
$$

つまり、いいたいことは

負数を認めると、加減算は加算に統一できる

負数も含めて数というも

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三平方の定理の整数解(拡張)

$$
\begin{align*}
&x^2+y^2=z^2&
\end{align*}
$$

を下記のように変形する。(左辺第二項を右辺へ移行して因数分解する)

$$
\begin{align*}
x^2&=z^2-y^2&\\
&=(z+y)(z-y)&\\
&=4\frac{z+y}{2}\frac{z-y}{2}&\\
\end{align*}
$$

$${x}$$が整数であるために

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互いに素である場合だけで十分

フェルマーの最終定理の証明を記述した多くの著書においてよくでてくる

$${{\bf x,y}}$$が互いに素であれば・・・

ということについて、一瞬わかったような気になるものの、ちゃんと理解していない気もするので、以下でよく考えてみる。

$$
\begin{align*}
x^n+y^n=z^n\\
\end{align*}
$$

を満たす整数の組$${(n,x,y,z)}$$が存在すると

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平方数

平方数を調べてみるといろいろな性質が書いてある。

・・・が素人には何言ってるのかよくわからないので、とりあえず必要そうなものをここに書いておく。(おそらく、ときおり追加する)

【偶数の平方数は4で割り切れる】
(証明) $${x}$$を自然数とすれば$${2x}$$は偶数、$${(2x)^2=4x^2}$$は偶数の平方数で、明らかに4の倍数である。(証明おわり)

【奇数の平方数は4で割ると1

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フェルマーの最終定理(n=4)

(定理)

$$
\begin{array}{}
&{\bf x^4+y^4=z^4}&\\
&{\bf を満たす自然数の組(x,y,z)は存在しない}&\\
\end{array}
$$

(証明)
まず初めに、$${x^4+y^4=z^4}$$を変形して

$$
\begin{align*}
(x^2)^2+(y^2)^2=(z^2)^2\\
\end{align*}
$$

とすれば、この式

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原始ピタゴラス数

三平方の定理は一般に、直角三角形の3辺の長さの関係である。この有名な定理を証明する方法として、4つの合同な直角三角形を組み合わせて大きさの異なる2つの正方形を構成し、それらの面積の関係を調べる方法がある。

(参照)

ピタゴラス数とは、三平方の定理

$$
\begin{align*}
&x^2+y^2=z^2\\
\end{align*}
$$

を満たす自然数の組$${x,y,z}$$であっ

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ピタゴラス三角形の面積は6の倍数

3つの辺の長さが自然数となる直角三角形を、ここではピタゴラス三角形と呼ぶことにする。

以下「ピタゴラス三角形の面積が6の倍数となる」ことを示す。

補題として、ピタゴラス三角形の直角を挟む2辺の長さ$${x,y}$$は以下リンク先で求めてあるので、これを用いる。

さて、ピタゴラス三角形の面積$${S}$$を、$${a>b>0}$$なる自然数$${a,b}$$を用いて表して、下記のように変形する

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三平方の定理の自然数解

$$
\begin{align*}
&x^2+y^2=z^2&
\end{align*}
$$

を下記のように変形する。(左辺第二項を右辺へ移行して因数分解する)

$$
\begin{align*}
x^2&=z^2-y^2&\\
&=(z+y)(z-y)&\\
&=4\frac{z+y}{2}\frac{z-y}{2}&\\
\end{align*}
$$

$${x}$$が自然数であるため

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三平方の定理(証明)

大きな正方形の面積
= 小さな正方形の面積
+ 4つの直角三角形の面積の総和

以上