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城崎にて。〜素敵なお宿、三木屋にて。

ゴールデンウィーク旅日記も途中ですが、素敵な旅に出たので割込み。

2022年6月17日。
長らく旅行に行けてない両親と一緒に、城崎温泉に行ってきた。
ちょうど、県民割が使えるようになったので、いつもはリーズナブルを追求する私ですが、ちょっぴりええお宿に。
一部改装工事中とのことで、ちょっとお安くなってたのですが、どこが工事中?というくらいわからなかった。

作家志賀直哉が「城崎にて」を執筆した定宿。
創業300年、現在の建物は昭和2年築。国登録有形文化財の素敵な「三木屋」さんに宿泊。

重厚な建物

ロビー エントランス

伝統的な、歴史ある建物。
木造三階建て。
まず、ロビーに入って目の前に見えるお庭と、ロッキングチェアの雰囲気最高です。

奥はライブラリ


素敵なライブラリのあるソファで、チェックイン手続き。お菓子もそこでいただいて。

客室

ちょっと急な階段を登り、案内されたお部屋は7号室。

階段上がった廊下。一面緑と渋い窓枠

お部屋は二間続きの広々和室。
ゆうても久々の両親との宿泊なので、寝る時は襖仕切らせてもらいプライベート空間確保できたの良かった。

広い方の座敷
狭い方のお部屋

これに加えて、お着替え用?の三畳くらいの和室もついてた。

広々とした広縁から見えるお庭も素敵。
めちゃデカい鯉が優雅に泳ぎ、水音が心地良い。

ひろびろ広縁。

お食事

お部屋出しではなく、新しくできた個室になってるお食事処で。
丁寧でおいしい。
海の幸も、但馬牛も。
ちょっとずつ色々楽しめた。ちょうど食べ切れる量で大満足。
夕食の鮎、朝食のメタカレイ?ともに箸使いの悪い私は綺麗に食べられず悔しい。美味しいところ食べられてない気がする。

こちら、夕食↓

こちら、朝食↓

志賀直哉ゆかりのお部屋

志賀直哉お気に入りの26号室。当時のまま残されている。
お願いすると見学させてもらえる。
朝食後にわざわざ女将さんが案内してくださった。
「城崎にて」を執筆したのは震災で倒壊した旧本館なので残ってはいないが、復興後にも長年通い続けたお気に入りのお部屋。このお庭は、暗夜行路に登場するらしい。
こちら、希望すれば泊まれるそうで。

なかなか男前。
作品が並ぶ。
味ある縁側
こじんまりとしたお部屋なのです。
昔の本館の写真。

温泉

お風呂も素敵だけど写真は撮れず。

城崎温泉の中心部エリアの旅館は、協定?で館内の温泉はそんな大きくないらしい。
でもちょうど良いサイズで、快適だった。

男女入れ替えなので、2回入る。
夕方に入った時は、ひいらぎの湯。落ち着いた雰囲気で、ぬるめで入りやすいお風呂。
しかし、湯上がりに父と合流すると、熱くて長いこと入れなかった、という。
またまたぁ、と言ってたら、翌日朝に入った新しくモダンな作りのつつじの湯は、結構熱めだったのですぐ上がる。

大きいお風呂、露天風呂は外湯で、というのが城崎温泉。
宿からフリーパスがもらえる。
食後、早速宿から近いまんだら湯へ。

まんだら湯

今はスマホで混雑状況がわかるので便利!今なら空いてる!
途中、蛍の乱舞に小一時間見惚れていると、みんな一斉にやってくる8時になってしまい、せっかく事前に確認したのに激混みになってしまった。

蛍は三木屋の裏手でめちゃ飛んでる。iPhoneの限界

移動したのは御所の湯。

御所の湯

入口から雰囲気ある。
中入ったら、滝!
滝を見ながら、というか段々になった湯船自体が滝!
広いのでそんな混雑もしておらず、なかなか楽しい入浴だった。
履き慣れない下駄をカランコロン鳴らして温泉街をぶらぶら。
太鼓の音がするので吸い寄せられる。
神社のお祭りのようだが、神社の手前に長い階段があったので諦める。

祭囃子が聞こえる。
昔ながらの遊技場

ライブラリーラウンジ

ブックディレクターの幅允孝氏が手掛けたライブラリー。本のための本、が揃っている。


風呂上がり、ゆったりと、「城崎にて」を読む。
10ページないくらいの短編。
ゆらゆらと、ロッキングチェアに揺られながら。

贅沢だなぁ。
旅先で本を読むと凄く贅沢な気分になる。
セカセカと観光地を巡ってクタクタになり、寝る。というのが多いので、まったりとお茶飲みながら読書、というのはとてもリラックスできていいなぁ。
テレビをあえて見ない、というのもいい。
両親もゆっくりできて良かったと、満足いただけた。

お部屋用の浴衣
外湯めぐりに色浴衣
カランコロン


敷居が高すぎない、とても心地よいおもてなしを満喫。贅沢な休暇になりました。

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