コロナをいじめに繋げないために

コロナウィルスが流行りだして半年程。自粛要請、緊急事態宣言を経て、徐々に解禁ムードで、この前の連休の人出を見れば多くの人が対策をとった上で出かけようという流れになってきたようです。

そんな中、世間は大きく3つに別れてきたような気がします。

①とにかくコロナにかかりたくないから緊急事態宣言中と同じような生活を送る

②人混みは行かない。けど全く出かけないわけでもない

③対策さえすれば、人混みでも飲みにでも行きたいところに行く

私は基本的に②のスタンスです。

その訳としては、我が家には未就学児が3人居るため、私が感染して重症化した場合を考えると子どもをどうしたら良いのかと怖いこと。高齢者と同居してるため、重症化リスクが高いこと。誰が感染しても、幼稚園や、高齢者デイサービスなど、大人数が集まり、生活に欠かせないサービスを停止させる原因になることがある。しかし、未就学児男子3名を家に閉じ込め続けるには子どもも私もストレスが大きすぎるため最低限はでかけたいからです。

なので、月に一度適度は屋外の穴場スポットを探して人と接しなくて遊べる場所へでかけています。

さて、ここで困るのが、①の人への配慮と、③の人と接することへの恐怖心をどう自己処理するか、です。

どちらかと言えば、①の人とは接しやすい。なぜなら、①のスタンスの人たちはまず自分たちから距離をとってくれるため、こちらから詰めない限りは生活圏がかぶりにくいからです。ただ、幼稚園等で我が子が接する可能性はあるので幾ばくかの申し訳なさはあります。

しかし、問題は③の人たち。これは、③のスタンスを非難する意図はないのですが、避けて通れないからです。

上記の通り、我が家はコロナに罹患するといろいろな問題が発生します。なのでフリーに動いている方々を非難するつもりは毛頭ないのですが、なるべく避けたいと思うのが正直なことろなのです。

しかし、日常生活において②と③のテリトリーはかぶりがちなので、自ずと②の立場の人間側が行動範囲を狭めるという選択をせざるを得なくなります。

何かのお店を利用する際に、③のスタンスの人が居るのではないかと不安に思い、利用できないという状況も生まれます。

そこで、なんとも言えない悶々とした感情が生まれるのです。

しかし、with コロナの世界。排除は無理です。健康体で、コロナにかかってもリスクが低いという人が一定数居ることは分かるし、受け入れられます。

悶々としながらTwitterを見ていると、①②のスタンスの人たちが③のスタンスの人たちを非難していたり、③から①②への非難も見受けられます。

これはいかん。世の中の分断が進み、子どもたちの中でイジメの種が育っていく、と感じるのです。

親の考え方次第で、○○ちゃんとは遊んだら駄目よ、ってのが生まれてしまうのです。そして、それは純粋に必要に駆られて言わざるを得ない家庭が一定数居るのです。

子どもたちを学校には通わせてあげたい。けれど、家庭内にリスクの高い人が居る場合、感染の可能性をなるべく下げなくてはいけないからです。

一方、フリーな家庭の子どもは、△△ちゃんは遊べないから誘わない。☓☓ちゃんが私をコロナ扱いした!などと発展させてしまうリスクも考えなくてはいけません。

オトナが子どもたちのためにできることは、それぞれの家庭に応じた感染対策だけでなく、世の中にはいろんな家庭環境や事情があり、コロナ対策に、何が正しいということはない、という教育をしていくことだと思います。

それがつまり、他者を認め、受け入れるということです。

オトナが率先して自分と意見が違うからと言って叩きに行ったり、Twitterで陰口を叩いているというみっともない姿を、子どもたちは実は見ているのです。

うちのような家庭を理解して、受け入れろとは言いません、ただ、

そういう状況の家庭もあるんだと認める

認識してもらうだけでも、嬉しいです。

観光業の方、飲食業の方のためにも早くもとに戻ればいいなぁと心から思いますし、現状でも、人が動けるなら動いてほしいと思います。

でも、それで動けない状況の人たちを叩くのは、避けていただきたい。ただ切にそう願うのです。

アフターコロナの世界のために。子どもたちの世界のために。

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