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アート独り言。(白昼夢への誘い)

今日は名古屋市千種文化小劇場へ。倉知可英さんと山内敦子さんの「白昼夢への誘い」というダンスと音楽の公演をみてきた。
千種文化小劇場はステージが円形になっていて、パフォーマンスをとても間近で見られる素敵な劇場。外は緑に覆われている。

以前、貞奴芸術祭で見た倉知可英さんのダンス「Ma Sada Yacco~凜として咲くが如く」が素晴らしく、パンフレットに折り込まれていたチラシを見てすぐに申し込んだ。

台風の影響か、雨脚が強まる。
以前使っていた、ピンクの傘を持っていった。骨が曲がり、小さな穴が開いていて雨漏りする。しかし、以前この劇場を訪れた時も雨でピンクの傘を持っていった記憶があったのでなんとなく持ち出してみた。

作品として使われたピンクの傘
その時の公演

以前我が家で雨宿りしていた知らないおじさんにもう使わないから差し上げますと渡したら、翌日貸した場所に置かれていて捨てられずにいた。


中に入るとピアノをひいたり歩いたり。不思議な演出。目の前には巨大スクリーンと、ピアノのうえに小型カメラを見つけたので何らかの映像演出があるのだなと、ワクワクしていた。

展開の読めない構成、身体を思い切り使って表現する姿に、みとれてしまた。

なんだろう、ダンスというより、魂を見ているみたいだ。

美しい動きをしたかと思ったら、痛みでのたうちまわるような動き。ピアノを使ったダイナミックな動き。
次どうなるのだろう?とずっとドキドキしていた。

映像は適度に組み込まれ、先日みたジゼルと同様に、リアルタイムの映像が背景に出る。ミキサーでエフェクトもかけていたが、過度な演出ではなく、とても良かった。
手だけのダンスは鳥肌だった。だって、小さい人間に見えたもの・・・

エリック・サティの「ヴェクサシオン」(嫌がらせ)が繰り返し演奏される。言葉はないが、感情が思い切り伝わってくるのだ。
現代アートのようなサティの楽曲と、上手く合わさったダンス。

ラストは、私が今年発表した映像作品にも使ったドビュッシーの「月の光」。衣装が月のようで、まるで彫刻のような美しさ。
深い思い入れのある音楽なだけに、少し涙が出そうだった。

月の光の夜に

美しい、心地よいものだけでなく、不快さや気持ち悪さ、怖さがあってもいいじゃない、それが芸術でしょ、と言われてる気がした。

見れて本当によかった。

怒涛のインプット祭はまだまだ続く。(書くのが追い付かない)

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