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図形について:いつからはじめるか?

こんにちは。てらこや余間の代表です。
今日は数学の中でも多くの生徒を悩ませる「図形問題」について。

恐らく、数学の中でも最も「できる/できない」の差が分かれ、「センス」で片付けられてしまうのが「図形問題」ではないでしょうか?

実際、「センス」といってしまっても言い過ぎではない部分があるのは事実で、例えば定番である立方体の切断問題などは、ある子にとっては頭の中で3Dのイメージを浮かべて造作もなく処理できるものが、ある子にとってイメージできるのは立体の形すらとってない…などということがあります。 

さらに、図形ができる生徒の中にも、折りたたむ問題はダメ、立体はダメ、確率の要素が入るとダメ…などと理解にバラツキがあるので「図形問題」と一口に言うことも憚られるくらいです。

かく言う私も、頭の中にCADソフトが入っているようではなく、どんな図形問題でもイメージできる…という特殊なタイプではないのですが、むしろだからこそ、勉強の仕方の工夫や、解くときとのコツなどを工夫して、どの程度まで磨くことができるのかが展望できる…といえましょうか。

まず指摘しておきたいのは、図形問題には経験値が絶対的に必要であるということです。そして、経験値が必須であるにも関わらず、図形の学習を始めるのが遅すぎるということです。

中学受験をしない選択肢をとった場合、高校受験の肝になる図形の相似の問題に取り組むのは中学二年生で、このタイミングから始めて入試レベルの難問(公立入試で正答率1桁のような)を解けるようになるのは文字通り「センスがある」子だけでしょう。そして、この手の図形を苦にしないタイプの生徒は、男女問わず、ほぼ例外なくLEGOブロックで遊んでいたような子ばかりです。

では、どうすれば良いのでしょう?

受験を考える上で大切なのは、合格を取るための無理のない戦略であり、俯瞰的に全体の科目のバランスをとることのできる落ち着きがある子が成功します。反対にムキになって図形問題に齧り付いてしまう子は膨大な時間を費やしてしまい残念な結果になることが多いように思います。

なので、受験においては「これはできる」とか「これはやらない」とかの判断基準を信頼できるメンターと擦り合わせることが大切です。

志望校に対して、図形の難問を捨てても合格が見込めるなら、早い段階で見切りをつけるのもアリです。

とはいえ、追い込まれていない状況で見切りをつけるべきではないので、わたしから一つアドバイスをさせてください。

たとえ高校受験であっても難問をある程度解けるようになりたいなら、中学受験の問題から始めることをオススメします。

高校受験になると、負の数や平方根が登場してきますので、計算をするのも数をイメージするのも難しくなります。ですが、図形の形や基本とするパターンは高校受験も中学受験もほぼ変わりがなく、経験によって蓄積されるパターンの認知を磨くためにはシンプルなものから積み上げていく方が良いからです。

ですから、もし算数を好きなタイプの子で、中学受験をしないのであれば、是非とも中学受験用の問題をパズル感覚で解く習慣をつける(親が一緒に遊んであげて)のが良いのではないでしょうか?

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