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大人たちに考えてほしいこと ③

先日、小学生の保護者の方と話しているときに、

漢字が苦手なお子さんの書き順も気になって、担任の先生に相談したら、

ー 一応、学校では書き順を教えるけれど、最近は、書くことが減っているので、かまわない

と、返ってきて戸惑っているとおっしゃっていた。

もちろん、いつも通り、私は・・・

「はぃぃ⤴?えぇぇ⤴?」

と、叫びに似た声をあげていた。

以前「古文」や「漢文」なんて教える必要はないというような文章を読んだことがあるけれど、

高校までに学ぶことは、私たちの教養の土台だ。

効率が悪く、一見不必要に見えたとしても、大人になって必要だと思うことは、1人1人それぞれ違っていて、何が必要か、必要でないかは、子どもたちが自分たちで将来決めることであり、私たち、今彼らに教える人が決めることではないはずだ。

それを指導することを、そんな簡単に「かまわない」とか、ときに強い口調で「必要ない」と言える、その人は何様だろうと思う。

もちろん、今、学校で教えている以上のことを学ぶ必要があることもある。

「ゆとり教育」を受けた若者とーもはや、若者ではなくなってきている世代でもあるけれどー先日、そういう意味でも、しかも自分たちのせいではないのに、いろいろと言われて「かわいそう」な世代だよね、なんて話をしたが、時代の流れで教えるものが変わることもあるだろうし、様々な試みもある意味必要だけれど、今、教えるか教えないかで、子どもたちの将来を左右することもあり、そんなに簡単にかまわないとか、仕方ないとか、いらないとか言わずに、もう少し重く考えて、できることを考えてほしいと思う。

そして、この先生は、彼の言葉で、きっと、お母さんの気持ちを追い込みたくないという心遣いがあったのだと思うけれど、それは、逆にお母さんを迷わせてしまったようだった。

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