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てらこやのひび ㉕ 

松阪市の市立中学校は、2学期制を採用している。
そのため、新年度の最初の定期試験は6月前半。

今週、試験の返却が少しずつ行われている。

寺子屋かめいは英語塾だけれど、数学の講座も開講している。作文講座もある。小学生には算数や国語の講座も提供している。

学習は、各科目だけで完結するわけではない。

だから、多くの生徒が自主的に(ときどき義務感で)5教科のテストを見せてくれる。

解答を見ながら、いろんな話をして
考え方や覚え方、勉強への臨み方のヒントに気づいてくれればと願っている。

今回、中学3年生の2人が、英語の試験で100点をとってきた。

小学1年生のときから通ってくれ、いつも90点台が当たり前の生徒たちではあるものの、100点には思わず声が出た。

ほぅ! 

一緒に嬉しいと思う一方で、

中学2年生までに英検準2級や2級を取得している彼女たちに

「この点数で満足しないこと」を少し強めに伝えた。

上には上がいるー
上には上があるー

目指すのが進学校であるなら、高校では数段上のレベルを求められること、今から準備をしてほしいことを伝えた。

一方、私は、この100点ももちろん嬉しかったのだけれど、それと同じかそれ以上に嬉しかったのが中学1年生の冬から通っている中学3年生くんが

過去1番の点数をたたき出しながら

「悔しい」と言っていたこと。

そして、他の科目もどれもそれなりに良い点数なのに、それに甘んずる姿勢を見せなかったこと

が何より嬉しかった。

それは、彼が自分で考える力と自信ををつけてきた証拠だと思った。

何年も前の卒業生が

ー先生は、誰かのことを『すごい』ってほとんど言わないな。

と、言っていた。

自覚はないのだけれど

私は、褒めるときは褒めるけれど、子どもたちの努力を「すごい」なんて言葉で表現したくないと思っているのかもしれない。

そして、「すごい」と表現するとしたら、多分、そのことにあまり興味がないのだと思う。

私は目の前の生徒たち1人ひとりときちんと向き合いたいと思っている。

「すごい」とは簡単には言わないけれど

そんな一言では表現しがたい子どもたちの力を認めていないわけではないし

いつもその力をできる限り引き出すあの手この手を考えていきたいと思っている。


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