見出し画像

助けを求める力

「えぇ~?」「はぁ~?」「わからんなぁ」「どういうこと?」

と、ブツブツ言いながら、問題を解いて、頭を抱える生徒・・・

「わかりません」とか、「先生、これはどういうことですか」など、声に出して助けを求めることができない生徒が増えている。

私たちが前に座って待っているときは、そうやってブツブツ言っている。そして、大概、私たちが気づかないふりをしていると、その声はどんどん大きくなってくる。

見かねて、しびれを切らした私たちが「わからないとき、困っているときは、きちんとそれを先生たちに伝えてください。」というと、、、ようやく

ー先生、わかりません。 と、声があがる。

または、私たちが教室を回り始め、横を通るとそこで声がかかるー

以前、中学生に

「私たちは流しのタクシーではありません。」

と、ある講師が言っていて笑ってしまった。

たぶん、松阪の田舎じゃ、なかなか「流しのタクシー」は見ないから、わからないのではないかと突っ込んだ。

かつて、私たちが受けた教育は、受け身の詰め込み教育と批判されていた。

でも、今の子たちは、授業中、聞いているだけという受け身ではなく、自分たちが困っていたら、自分たちの努力は最小限で、誰かが助けてくれるのが当たり前だったり、間違えることやわからないことを極度に嫌がったり、別の形でひどく受け身になっていると思う。

助けを求める力は、学習のときだけではなくて、人生において大切なのだけれど。

いただいたサポートは、子どもたちの学ぶ環境づくりに使わせていただきます。よろしくお願いいたします<m(__)m>