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学び舎というもの ④

昨日、入塾したての中学1年生くんが

ーーきっと、叱られるよな~

と、言いながら話していたのは、昨日の下校時のこと。

自転車の鍵が見つからなくて、押して帰ってきたのだという。

最初は鍵のかかったタイヤをつりあげていたけれど、結構な距離なので途中から押して帰ったから、タイヤのスポーク(?)の部分が折れ、多分、タイヤが使い物にならないーとの報告だった。

ーそうだね、多分、叱られる。

・・・でも、済んでしまったことは仕方ないから、次、同じことがあったら、学校に自転車を置いて帰って、家でお母さんたちに報告するか、学校で、先生に相談したほうがいい

というような話をした。

鍵を壊してしまったとしても外してしまった方が、たぶん被害は少なかったはずだから・・・。

最近、・・・

子どもたちが自分たちで判断して、することが表面に出てきたとき、

え?っと声を上げてしまうことが増えているなと思う。

どこかで大人に相談しておこうよ、と声をかけたい。
そして、それで、少々叱られても、たぶん、そんな大変なことにはならないからと、言いたい。

幸い、うちの生徒たちはいろんな話をしてくれるほうでありがたい。
でも、おそらく話せずにいる生徒も多くいるだろうと思う。

私が話しやすい人だと思う生徒も多いけれど、声が大きく、厳しいと思って、怖いと委縮してしまう生徒もたぶん同じだけいる。

そんな中、入塾して2回目の授業で、そんな話をしてくれた中学1年生くんーーこれからが楽しみだ。

学びは、教科書や問題集からだけ得られるものではない。
日々の生活で起こること、経験することから学ぶことの方が多い。

寺子屋は、授業中のおしゃべりもたくさんする。

そこから、知ること、興味を持つことも覚えてほしいと思う。

その中で、ここが子どもたちが自分たちの居場所で、学び舎だと思ってくれたらうれしい。




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