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私の仕事

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2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
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2023年9月の記事一覧

てらこやのひび ②

今週初日、出勤早々、「全校閉鎖」になったと生徒から連絡・・・ 振替・振替の日々がまた始まるのだろうか。 前回までの流行の「波」とは違い、寺子屋生に「コロナ」や「インフルエンザ」での欠席は今のところほとんどないけれど、先週末から「学級閉鎖」の知らせが来ている。 基本的に、閉鎖開始から数日間は、塾も休んでもらうことにしている。その分は、もちろん無料で振替授業を行っている。 だけれど、学校からはっきりと「塾に行くな」と言われると、当然と言えば当然なのだけれど、ちょっと不満は

てらこやのひび ③

私は、アメリカの国際公共政策大学院で「都市・地域計画」を専攻した。 その大学院の授業の中で、教育政策について考えたとき、アメリカ人の同級生に 「日本は、ほとんどすべての人がほとんど同じレベルで基本的なことを知っているような教育をどのようにして可能にしているのか」と聞かれて、面食らった。 確かに、それまでにアメリカで出会った高校生や大学生の基本的な知識のなさに、びっくりすることがあったけれど、それが「ほとんどすべての人がほとんど同じレベルで基本的なことを知っていること」が

続 やっぱり、何かが、おかしい ②

夏休みが終わるころ、「やっぱり、何かが、おかしい」という題名で記事を書いた。 そして、やっぱり納得できなくて、今年の夏は、少し多めにいろんなところでその話をしてみた。そして、ローカル紙から取材があった。 その後、「続 やっぱり、何かが、おかしい」という記事を書いた。 ローカル紙に記事が載った時や、その後の投稿での夏休み明けテストに賛成派の意見に、「続 やっぱり、何かが、おかしい ②」を書くことにした。 私たちが問題にしているのは、長期休み後の子どもたちの心身のリズムが

寺子屋こぼれ話 釣り部編①

昨日は、釣り部員3名、寺子屋生2名+私で釣りに出かけたのですが、計6名で、高校生1人が津市民ということもあり、2台の車に分かれて、1台は津の生徒を迎えに行きました。ナビの役割もあり、私がその車に同乗して、春までアシスタントだった卒業生くんが運転してくれました。 当日までに、私が同乗することがわかっていた卒業生くんのYくん、BGMに私の大好きなONE OK ROCKの曲を用意してくれていました。 それを嬉しそうに私に報告してくれたYくんが最近の音楽や芸能界に興味が全くないこ

釣り部の活動視察(笑) ①

朝から、香良洲漁港へ・・・ 現、旧スタッフ&今回は寺子屋生2名も、親御さんの許可を得て・・・釣りに。 私は、なぁ~んもせず、海を眺めてきました。動画を撮ったり、写真を撮ったり・・・生徒&スタッフ&卒業生ののいつもと違う様子を眺めて、なかなか楽しいひとときでした。 海の色が、時間によって変わる様子や、魚が跳ねる様子、海に潜る鳥などもいて、見ていて飽きない海&若者たちの様子ですが、その上に、この春までアシスタントだった卒業生の漫談に、久しぶりに目一杯、笑わせてもらいました。

なにかが、おかしい ④

今年は、本当に得体の知れないものと闘っている感じがする1年。 先日返却された生徒のテスト問題を見て、また、ため息がでた。最近の中学校ー松阪市だけかもしれないけれどーのテストは、わざわざ「ひらがなでの解答でも良い」と書かれているらしい。 社会のテストの表紙の注意事項に 振り仮名は認めません。 漢字やアルファベットなどの指定がある問題以外は、ひらがなでの解答でもいいです。(原文まま) と、あった。 日本語を母語としない生徒がいる。けれど、習った漢字はできるだけ漢字で書

なにかが、おかしい ⑤

今朝の新聞に「『英語嫌い』増加」についての記事を見つけました。 その原因に「中学校の教科書が難しすぎる」と書かれていて、、、少し考えました。確かに、2021年度から教科書が急に難しくなっていて、寺子屋でも、これは、英語嫌いが増えると予想して、一時休止していた中学生以上の入塾受け入れを再開しました。 でも、教科書が難しいのは、小学校で英語をしっかり学んだ前提の教科書になっているからです。だから、英語嫌いの原因は、教科書ではなく、小学校での教科化とその内容との連携と、文部科学

寺子屋の取り組み紹介 ⑦

気が付いたら、Youtubeの寺子屋かめいチャンネルに新しい動画が1つあがっていました。 笑 そういえば、だいぶ前に英訳しました。そのまま夏休みの喧騒に巻き込まれ、その後の前期末試験のバタバタを越えて、すっかり夏バテ気味の私です。 うちのスタッフたち、、、というか、卒業生たち、、、仲良しが多くて、また、現アシスタントたちは、前のアシスタントたちにとって教え子だったり、、、ということもあり、ここを卒業してからも交流をしています。 今回のYoutube動画は、夏休み前に、新

寺子屋の取り組み紹介 ⑥

今年は、得体の知れないものと闘っている感じがする1年です。 そういえば、15周年を迎える前の年もそんな感じだったなぁ~と思い出すと、25周年を前に、私に「まだ続ける気?」と問いかけているのかもしれないとも思う日々です。 24年目を迎えている寺子屋は、今も、昔も、そして、おそらくこれからも時代には乗り切れていない塾です。 オンラインも、将来的に海外との交流や、講演会などで使うことはあっても、授業をする気はありません。 コロナ禍、廃業かなぁ~と真剣に考えたくらいです。 笑

寺子屋の取り組み紹介 ④

昨日、母校の塾対象の学校説明会に行った。塾対象の学校説明会というものは何度行ってもいくらか違和感があって慣れないのだけれど、いろいろとこれからすべきこと、したいこと、したくないことなどを考える良い機会にはなっている。 寺子屋では、竹川さんと私の母校である「セントヨゼフ女子学園受験応援講座」と銘打って中学受験対応の講座をしている。 テレビなどでとりあげられているものを見ると、過熱気味の中学受験。三重県のこの辺でも、過熱とまでは言わないまでも、それなりに熱を帯びているな~と感

It's not personal!

昔見た映画、”You’ve Got Mail.” その中に出てくるセリフ。 ー 個人的な問題ではない。 最後の留学から帰って25年、この仕事を始めて23年半あまりが経とうとしているけれど、また、ちょくちょく思い出す日々になっている。 意見を言うと、すべてpersonalであるかのように捉えられる。仕事上のことや社会のことは、personalじゃなくて、business。よりよい仕事をして、よりよい社会にするために意見を言い合うのに、感情的に、自分が受けた非難に対する答え

続 やっぱり、何かが、おかしい 

8月23日に「やっぱり、何かが、おかしい」という記事を書きました。 ローカル紙の方に先日お話をしたら、記者の方が今日、教育委員会になぜ、こんなスケジュールになるのかを聞きにいってくださったそうです。 そして、その返事を聞いて、やはり、子どもたちのためではなく、大人たちの都合でまわっていることを改めて思い知らされました。 試験日に試験を受けられなかった子たちの再試の日程や、成績をつける時間などを前期のタイムリミットから考えていくと、この時期の試験でギリギリ。夏休みを早く終

寺子屋の取り組み紹介 ①

寺子屋かめいは、基本的には英語塾ですが、英語以外に、数学・算数・国語・作文の講座があります。 私は、23年半前の2000年3月、この塾を英語塾として開きましたが、高校生たちの日本語力の低さに、代名詞の指すものや人が理解できなかったり、日本語訳がうまくできなかったり、話し言葉と書き言葉の区別ができなかったり、、、そんなことに危機感を抱き、翌年から算数講座を始めました。 算数の文章題を中心に、言葉をきちんと理解できているかを確認しながら進むクラスです。同時に、当時は読書講座も

寺子屋の取り組み紹介 ②

寺子屋の授業は、今年度一番遅くて午後8:50までです。昨年までは8:30までで行っていました。 コロナ禍が始まる前は、9:35までの授業もありましたが、私自身、高校卒業まで9時就寝を貫いていたので、心の中で子どもたちに「ごめんねぇ~」とずっと言い続けていました。そして、同時に、朝が苦手、夜型という子どもたちが増えていて、それを当たり前だと思う人が多いことに、違和感を抱いていました。 また、父が11年前に亡くなるまで、私は職場から5分くらいのところにある母の実家に一人暮らし