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私の仕事

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2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
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2023年8月の記事一覧

寺子屋かめいのクラス紹介 ①

学習事始めクラス 対象 小学1年生~3年生 23年半足らず前に、寺子屋を始めたときは、「英語塾」の看板を胸張って掲げていて、小学3年生の3月から生徒を受け入れていました。 けれど、その後、どんどんと最年少クラスの対象年齢が下がって、今は小学校入学の5か月前から受け入れています。 最初、実質4年生からの開始を考えたのは、英語を学習する前に、母語である日本語をある程度きちんと使える年齢であることが大切だと考えたからです。 でも、蓋を開けてみると、日本語の力だけではなく、

今更ながら、、、自己紹介

8月、noteで文章を書き始めて2年目に入ります。 見切り発車だったので、わからないことがまだまだたくさんあるのですが 書き続けたいと思っています。 そこで、今更ながら自己紹介を・・・。 私は、2000年3月6日から「寺子屋かめい」という英語塾を営んでいます。が、もはやというか、3年目くらいから、「英語塾」とははっきりと言えないような状態です。 それは、英語を教え始めてすぐに、子どもたちの国語力低下と彼らの中での「英語」の教科化が気になって、算数講座・読書講座・数学講

変えられない、変わらないではなく

変えられないからー 変わらないからー 仕方ないー そんな言葉を当事者から聞くと、私は翌日、頭痛になる 笑 それでは変わるものも変わらないし、そのスタンスで子どもたちに向かうから子どもたちに信頼されないんだよ と、思う。 ーたしかに、多分、今は、変えられないんだよ、おそらく、今すぐ変わることはないんだよ。そんなことは、私もわかっている。でも、変わると思って努力している大人の姿が、子どもたちを変えて、子どもたちが、今生きている社会は、自分たちのもので、今、この瞬間が自分た

寺子屋かめいのクラス紹介 ②

中学生 正規英語講座対象 中学1年生~3年生 教科書クラスと文法クラス 60分授業 各週1回ずつ 教科書クラス 60分 私立中学校対象の教科書クラスは、75分です。学校別、または教科書別で授業が行われます。 学校使用の教科書を使って、基本文の説明や表現を使ったエクササイズとともに、本文の和訳をします。 本文の和訳ー古いとかオーソドックスだとか思われがちですが、きちんとする重要性を年々強く感じます。それは ①英文の構造、英語表現に慣れる ためでもあり ②読解力をつ

寺子屋かめいのクラス紹介 ③

小学生英語講座 対象 小学1年生~5年生 寺子屋の英語クラスは、英語を習得だけでなく、英語を題材に学習の仕方を学んでもらうことも目標としたクラスです。 アルファベット・ローマ字・簡単なあいさつ、身近な単語から始め、子どもたちの様子に合わせて、文法的要素などを少しずつ増やし、英作文、英検などの問題、リスニングなどにも取り組みます。 リスニングは、まず、日本語が聞けるかどうか、聞いて書き留めることができるかから始めます。 私たちは、英語はあくまで言葉、その上で学習すべき

寺子屋かめいのクラス紹介 ④

放課後宿題講座&夏期宿題講座 対象 小学生・中学生 この夏ー夏期宿題講座と名付けて学校や塾の宿題や自分で用意した課題を持ってきて取り組んでもらう講座を小学生・中学生を対象に、1回880円(10回以上770円)で行いました。その中で、日ごろから「話すとき」と、「書くとき」の正解率のギャップが大きい中学生たちには、その講座の時間を利用して、普段、寺子屋では教えていない「社会」の教科書を音読、書写してもらう講座(?)を実施しました。 まずは、教科書を音読、その後、ノートに写し

やっぱり、何かが、おかしい

今年も9月1日が近づいてきている。 このあたりの公立中学校は2学期制を採用していて、9月に入るとすぐ、前期末試験が行われる。 「9月に入るとすぐ」は、文字通り「すぐ」で、今年は、9月4日から期末試験が行われる学校がいくつかある。かといって、夏休みの終了が早くなっているわけではなく、8月31日で夏休みが終わり、9月1日から学校は再開される。 毎年、疑問に思う。 松阪市とその周辺の教育において、子どもたちの心身の健やかな成長は、二の次なのだろうかと。 9月1日、すべての

何のために学ぶのか・・・

「分かる問題を持ってきてください」 夏休み中、学童保育に通っている寺子屋生が塾の宿題を学童保育中にしていて、「わからない!」といら立ちを見せたところ、お迎え時にお母さんが先生に言われたという。 その報告に、私は、まずは面食らい、週末を越えて、憤っている。 お母さんは、「学童では教えないということになっているので」とおっしゃっていて、ほかの大人も、仕方ないという反応だったのに、私は大いに疑問を持った。 学童保育は、子どもたちが大人の目のある場所で、放課後を過ごすための場

小さな親切 大きなお世話⁉️

23年半ほど、様々な子どもたちとその周囲の大人たちの対応を見ていて、気になっていたことを、丁寧にわかりやすく記事にされている方をnoteで見つけました。 そして、この記事ー「正しく親切にする方法」、日ごろ気になっていることで、多くの人に読んでほしいと思いました。 こちらは親切だと思っていても、相手がどう思うかわからないこと 親切をしているから、良いことをしているからと言って他の人の邪魔をしたり、他の人を傷つけたりしていないかを注意すること 分娩時の医療ミスで脳性麻痺だ

3秒前の自分 

今はもう20代半ばになっている若者が中学生だったとき、テスト結果を見ながら、「きちんと見直しをしなさい」と伝えたら ーだって、自分が正しいと思って書いた答案なのだから、自分で見直したところで結果は変わらないじゃないですか。 と、反論されて面食らった。 気を取り直して いやいや、3秒前の君は今の君とは違う人だから・・・と伝えたけれど、 そのとき、初めて気が付いたー 「見直す」の定義というのか、前提というのかが私たちのものと彼らのものが違うことに。 それまでも、今も

テストは、先生からのラブレター

「これは、ぜったい『5』にしか読めやんって!」 と、主張する中学生くん。 「3」に見えると、講師たちにそろって言われたときのこと。 また 複数人の勉強会で、1人の講師に添削を求める生徒が複数いたので、2番目以降の生徒に待っている間の課題を伝えたら 「えぇ、そんなことしたら、次、僕の番になったら、音読するとこ長いやん!」 と、文句を言う中学生くん。 このところ、立て続けに、中学生に伝えているー 君の基準ばかりで物事は動いていない、と。 昔は、よく テストにし

あきらめの悪さが平和をもたらす❓‼ 

ー先生が、学校の校長先生になればいいのに。 と、先日、ある中学生が言い出した。 その理由は、 そうすれば学校は平和になると思うから だそうだ。 私がどこかに参加して「平和になる」なんて言われたのはたぶん人生で初めての経験 笑 でも、、、 「それは、私の平和が乱されるってことじゃないのかしら?」 と、聞いてみると ーそれは、そうだね。 と、さらりと言われた。 ー『やばい』は一日100回以上は聞くだろうし。先生が、いっぱい言わなあかんこと、やらなあかんことあ

単なる目標だから

夏休み中、1回の授業で目指すべき目標を設定して課題に取り組んでもらったところ 「目標って書いてあったから」 と、生徒が言い出した。 「ん?」と聞き返し、話を聞くと 「できやんでもいいってことやろ?」 との返事が・・・。 「はぃぃい?」 彼にとっては、目標はあくまでも目標であり、達成できなくても構わないものなのだという。 目標は、実現、達成を目指す水準であり、目的や夢を実現させるための、具体的な指標のはず。その目標を単なる目標だから、「達成する必要はない」という

助けを求める力

「えぇ~?」「はぁ~?」「わからんなぁ」「どういうこと?」 と、ブツブツ言いながら、問題を解いて、頭を抱える生徒・・・ 「わかりません」とか、「先生、これはどういうことですか」など、声に出して助けを求めることができない生徒が増えている。 私たちが前に座って待っているときは、そうやってブツブツ言っている。そして、大概、私たちが気づかないふりをしていると、その声はどんどん大きくなってくる。 見かねて、しびれを切らした私たちが「わからないとき、困っているときは、きちんとそれ