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第1章 レジ袋有料化と印象操作

レジ袋削減しても海洋プラスチックごみは減らない

「レジ袋削減しても海洋プラスチックごみは減らない」。
こんなこと言ったら驚かれるかと思いますが、事実です

そして「レジ袋削減しても海洋プラスチックごみは減らない」と言っているのは、他でもない、統制派(レジ袋有料化推進者)環境大臣小泉進次郎さんです。

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証拠動画がこちらです。(冒頭から)

抜粋
おととい7月1日からレジ袋が有料化されました。...有料化に賛成という御意見もある一方で、...レジ袋はプラスチックごみ全体から見れば数%にしかすぎず、レジ袋だけ減らしても意味がないじゃないかと、こういうような御意見もいただいております。

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レジ袋だけ減らしても意味がないんじゃないのかと、こういった批判については、今までも繰り返し申し上げているとおり、このレジ袋の有料化はそれ自身がなくなることでプラスチックの問題が解決をするとはそもそも考えてもいませんし、それは解決はしません。この目的は、レジ袋の有料化をレジ袋に限らず、プラスチック全体について持続可能な循環経済の在り方を考えるきっかけにしていただきたいと、それが我々の思いです。

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こんなリアクションをされた方が多いかと思います。
小泉大臣は、レジ袋有料化はプラスチックごみの問題は解決せず目的でもないと明言しています。

つまり、この政策には環境改善効果は何も期待されておらず、今すぐやめたとしても何も問題ないんです。

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小泉さんはタレントの杉村太蔵さんとのでも同様の趣旨の回答を行っており、冗談で言っているわけではございません。


かし、統制派の環境省資料を調べれば、海洋プラスチックごみのうちレジ袋はたったの数パーセント。

資料から見ても、レジ袋削減はプラスチックごみの問題解決にはつながらないことがわかる。

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また環境省、経済産業省が開設しているサイト「レジ袋チャレンジ」でも

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レジ袋有料化を主導したとされる原田義昭前環境大臣も同様の発言をしていた。

海洋プラスチックごみの問題は大変大きな問題で、レジ袋の分野というのは、量としては確かに小さいですけれども、やはり国民の生活に入っていくという意味では、結構、重要な役割を果たすと思っております。
原田大臣記者会見録(令和元年6月3日(月)
 その上で、ごみになっている全体のプラスチックの中でのレジ袋の割合というのは、率直に言って多分そんなに多くないのです。大型のプラスチックの材料とか、ましてや、例えば海の中にある漁網とか、漁具とか、いずれにしましても全体のプラスチック量からすれば、多分そんなに大きくない
原田大臣記者会見録(令和元年6月3日(月)

海洋プラスチックごみを問題としているのなかでレジ袋は少ない。

しかし、中には「ウミガメとレジ袋」の広告を見て、レジ袋が多くのウミガメの命を奪っている、とお考えの方もいらっしゃることでしょう。

しかしそういった写真は実に怪しい代物です。

レジ袋を製造している清水化学工業株式会社サイトに要点がまとめられているので紹介させていただきます。

インターネット上に海中でウミガメの前に浮遊するレジ袋の写真が多数ありますが、ほとんどが捏造された合成画像です。そのような合成画像を商用販売しているWebサイトもあり、まさに環境ビジネスです。捏造合成画像が、現実以上に海洋ポリ袋ごみが多いと錯覚させ、ポリ袋のみが非難されます。
そのような合成画像の効果は強力で、世の中は、往々にして論理ではなく、イメージで動きます。海洋プラごみのうちポリ袋ごみは、個数ベースでも0.6%です。合成画像は、確率論的に考えても不自然です。そもそも、海水より1割程度軽いレジ袋は、相当汚れ等が付着しないと海中に沈みません。

この他にもウミガメが、レジ袋を食べたことが原因で死んだ数は少ない、との発表もあります。

レジ袋を海洋プラスチックごみ問題の諸悪の権現かのように、有料化する根拠としては十分ではない。まさかな(特級ふとん温め士)さんのツイートを紹介しておく。

プレゼンテーション1

海中のレジ袋写真のすべてが、捏造であると断定するものではないが、海洋プラスチックごみの統計に基づいて判断すれば、レジ袋そのものが海洋プラスチックごみの原因、海洋生態系に甚大な影響を与えていないことは事実です。


つまり「レジ袋有料化は環境改善効果は何も期待されていない」。
この事実は、レジ袋有料化推進派である統制派も受け止めていることは、覚えておきましょう。

は原田泰『日本国の原則』日本経済新聞、2007年。

レジ袋をめぐる印象操作

では、統制派が国民に対して「レジ袋有料化は環境改善効果は何も期待されていない」事実を訴えかけてきたかといえば、そんなことはない。むしろ逆である。海洋プラスチック対策としてレジ袋削減が有効のように国民に宣伝してきました。

ふろしき原理主義者・小池百合子都知事

環境大臣の経歴があり、血税を「ふろしき」に浪費してきた小池百合子都知事。

小池さんは、明確に「レジ袋=海洋プラスチックごみ」とお考えである。

プレゼンテーション1

「海ごみについて考えよう」と学校の子供たちに特別授業をし、その際「海の中を漂うポリ袋」写真を用いて、海洋プラスチックごみの問題を紹介。
レジ袋を使わず、ふろしきを使うことを子供たちに訴えた。

授業を受けた児童が「レジ袋をもらったら海ごみが増えるので、買い物に行く時はエコバッグや風呂敷を持っていきたい」と言っていることからも、レジ袋は海洋プラスチックごみの原因として、間違ったことが教えられている。

過去にもTwitterでこんな投稿を

前環境大臣であった小池都知事が「レジ袋を削減すれば海洋プラスチックごみ問題は解決する」と嘘をまき散らすのは、環境省や小泉さんはどのようにお考えか。

マスクの高額販売をあっせんした疑いの原田義昭前環境大臣
次に「「レジ袋有料化」は、この私が大臣主導で決定した」と告白される原田義昭前環境大臣がfacebookにて投稿されたものを確認すると

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プラスチック廃棄物が地球上の海洋を汚染しているという危機感から、今年6月のG20環境大臣会議、首脳会議はほぼその対策に追われました。その中でも「レジ袋有料化」は必要でかつ有効な手法として挙げられていたもの。

レジ袋有料化を"実績"とご紹介する前環境大臣の自慢話は、素直に読めば、「レジ袋有料化は海洋プラスチックごみ問題解決への近道」と読める。

官僚

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環境省・経済産業省の看板の下、レジ袋有料化の意義が説明された「みんなで減らそう  レジ袋チャレンジ」。サイトの中身を見ていただければお分かりになるが、まるでレジ袋と海洋プラスチックごみ問題が直接関係しているかのようなデザインとなっている。

プレゼンテーション1

特に、「2050年魚の量を上回るプラスチックごみ」と題うったこのイラスト図は、もはや"詐欺"としか言いようがない。まるで「2050年には、レジ袋だけで魚の量を上回る」印象操作(そうとしか見えないが)がなされているが、そんなものは統計を見れば、現実的に起こりえないことがわかる。

実はこのイラストの原典は、【レジ袋】ではなくペットボトル。つまり、自分たちの都合のすり替えたということです。

プレゼンテーション3

レジ袋とペットボトルは、海で分解されて細かくなる年数は大きく異なる。なんと20倍。

原典でペットボトルとなっているのにも関わらず、レジ袋有料化のためにレジ袋とペットボトルを同列視するのはいかがなものか。

プレゼンテーション1

(ちなみに、日本のペットボトルリサイクル率は欧米と比較すると、世界最高水準。)

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また、経済産業省のサイトに添付している資料をご覧いただきたい。

この資料は「各店舗でご利用いただける広報物」つまり、実際の店頭に張り出され、国民の目に晒されることを想定して作成されている。

プレゼンテーション1

広告ポスターは、お客が「レジ袋が浮かんでいるごみの海」を思い浮かべ、レジ袋が本当に必要かどうかを考えている構成となっている。

しかし、確率論的に考えても不自然な海中のレジ袋写真を、国民が思い浮かばせるこのポスターは、印象操作以外の何ものでもない。

プレゼンテーション1

また大臣級が、レジ袋と海洋プラスチックごみ問題が、まるで因果関係にあるかのようなパフォーマンスもされています。

プレゼンテーション3

(大阪湾に沈むレジ袋が、外国製か国内製なのかが知っている方がいらっしゃったらTwitterまでご連絡を)

プレゼンテーション1

有料化が海洋プラスチックごみ解決につながらないことを、環境省官僚は知っている。

それを承知で血税を浪費して、「海洋プラスチック問題解決に有益なレジ袋有料化」と国民に誤解させるような広告活動をしている。

レジ袋有料化は、印象操作を巧みに織り交ぜながら「海洋プラスチックごみ問題解決の手段」として、大々的に国民に宣伝されてきた。

小泉さんは、「海洋プラスチックごみ解決の有効手段としてレジ袋有料化は、はじめたわけではない」と反論されるでしょう。

確かに国会議事録でも、国民への意識改革の一環としてやっていく旨を何度も述べています。
しかし、これまでの統制派の宣伝活動の内実を調べれば調べるほど、小泉さんの答弁と異なる実態が浮き彫りとなっています。

統制派のこうした失態は、レジ袋有料化のモデルとなった富山県方式が原因の1つかと思われる。

(間違いがございましたら、資料と共にご連絡ください。文書校正もご教授お願いいたします。m(_ _)m)

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今回のnote画像(GIF)デザインにいくつか質問がございましたので、ココナラを開設しました。
パワポや資料、広告、GIF等の作成ならお役に立てるかもしれません。これからも有益な情報を提供していきたく思っておりますので、よかったらお付き合いのほどお願いいたします。


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