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実家の寺の経営改善の問題と方針について

このnote作成にあたり、実家の寺について説明します。

実家の寺の状況

  • 檀家は数件

  • 寺院収入は年100万円未満

  • 主な収入は住職の副業

    • 住職は週の半分以上は外で働いている

  • 地方の観光都市の市街地にあるが観光の恩恵は小さい状況

  • 寺院としての観光資源(史跡、蓮池、茶室)はあるが活かしきれていない

  • 地域との交流が希薄

  • 500坪ほどの敷地には池と庭があり、樹木が茂っている状況


 いまだに寺院が儲けているという感覚のかたが多いと思いますが、このサイトに来られた方は、寺院の迫られている状況はよくご存じかと思います。決して実家の寺が特別窮地なわけでなく、檀家が徐々に減り廃寺になる寺院も多いと聞きます。実家の寺は、もともと檀家寺ではなく、別に家業をもっていました。しかし、その家業が傾き、住職が外に働きに出ている状況です。
 

将来の目標

 江戸川夫婦では、将来には実家の寺に戻り、寺院を引き継ぐことを考えています。ただし、寺院の経営改善が必須と考えています。寺院の建物の大半が40年以上経ち、このままでは修繕費用もままならない状況です。
 そのため、寺院のコストカットや新事業の開発が必要と考えています。

経営改善の問題

 寺院の経営改善を行う必要があるのは住職も重々承知です。しかし、それをすぐに実行できない理由が3つありました。

  • 住職の時間がない

  • 人手がない

  • 元手がない

 住職の時間がない理由は、寺院の維持に必要な外での仕事です。そして、寺院の手入れとして庭木や池の手入れなどを行い、少なくなっていますが、残りの時間を法務に充ています。この状況では、寺院の経営改善を行う余力 がない状況です。

 人手がないのは、寺院役員、寺族、檀家を含め高齢化があげられます。江戸川夫婦が県外に出てしまっていることもその要因でもあります(汗)しかし、檀家の出入りも少なく、寺の維持活動は住職が主で、帰省した江戸川夫婦も含めても3人で行うこととなります。

 元手がないのは、寺としての収入が少ないことがあげられます。檀家が多ければ、寄進の依頼などもあるのでしょう。しかし、それもできないため、事業の立ち上げなどで新たな収入源が必要と考えます。しかし、その事業を立ち上げる原資もないという状況となります。

 兼業で支えている寺院の多くが同じような状況かと思います。何かを変えようにも日々追われて変革できない。何かアイデアが出ても、人手やお金の問題で手が出せないなど・・・。
 そして、寺族としては、余力がない住職をやる気にさせるということが難しいと感じています。これらの改善活動を住職だけがやるべきと考えてしまうと、住職だけが追い詰められてしまいます。問題の解決を一緒に図ったり、何なら肩代わりする必要があるかと思います。
 

経営改善の方針

方針として3つ立てました。

  • 住職の時間を増やす

  • 人手や元手がないなりに知恵を絞る

  • 寺院として収益事業を設ける


 住職の時間がないことは前述しました。
 特に寺の草刈りや木の伐採などかなりの時間を割いています。こういったことを何とかするため、管理しきない樹木は伐採する方針に決めました。草刈りは一例ですが、日々のお勤めの中、住職じゃなくても良い業務を切り出し、その解決が必要と考えています。
 この過程の中で、住職が何で時間が足りないのかを明確にしていくこととなります。長年行っているお勤めに意味があるかどうかを考えるタイミングとなります。江戸川(夫)は在家の上、エンジニアのため、ズバズバと何故必要なのか切り出し、住職の反感を買うことが多かったです。

 次に人手や元手がないなりに知恵を絞るところは、江戸川夫妻が担当しています。このnoteに掲載する部分もこちらになります。実際には、知恵を絞るための下調査には時間もお金(交通費や事務機器の購入など)も使っています。それでも、専門家に頼むよりも安いはずです。

 そして、寺院としての収益事業は、住職の時間を増やすことにもつながります。住職は副業をもっており、この副業から専業になることで、根本的な時間の確保につながります。鶏と卵の関係になりますが、収益向上があれば住職の時間が増えます。住職の時間が増えれば、収益向上にむけた活動ができます。どこかで、副業に代わる収益事業が必要となります。

寺院としての理想

 ここまでで、お金の話ばかり・・・と聞こえるかと思いますが、寺院としての健全な状況は住職が寺院にいて、寺院に人があつまることが重要と考えています。その理想に向けて、収益が必要という話です。


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