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k-popにあってj-popに欠けていたもの

別にk~popのファンでもない僕が、いくつかのk~popが聞いて感じたことがある。彼らの音楽史へのリスペクトが素晴らしいということだ。もちろんマーケティング的なビジネス視点もあるだろうが、なりより世界の音楽シーンに打って出る姿勢から醸し出すポップミュージックへの深い造詣に感服してしまう。j-popは90年代にアジア圏で最もポピュラリティーを獲得したにも関わらず、現在ではk-popの後塵を拝している。 その時代から日本の音楽シーンになんとなくでも関わってきた身として率直に思うことは、j-popは内需にフォーカスし過ぎて、リスクを背負うことを嫌がり、成功の前例のある構造の音楽を制作することで、遅れをとってしまったと考えている。なにより音楽史へのリスペクトを忘れ、刹那的な流行のみを意識した音楽ばかりを多産してしまった。加えてストリーミングビジネスへの方向転換への遅れもあり、j-popはアニメ音楽しか世界に認められなくなってしまったのである。人的資産も豊富なj-popのポテンシャルは巨大であるが、それをマネージする人材が充分でない。j-popに関わってきた人間として、悔しいばかりである。

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