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会議が嫌い!と思ったら読むべき本

 仕事柄、研修会のようなものを組むことが多々ある。
そういう時に、情報集めとして関連する書籍を読みまくるフェーズを踏むのだが、昨年は「会議作り」をテーマにした研修会を作る必要があった。
そのために、様々な会議に関する本を読み漁(あさ)ったところ、これは!と思う一冊があったので紹介したい。

 「世界で一番やさしい会議の教科書」という本である。
まず印象的なのが、真面目な顔して職場で読み始めるのが辛い表紙だということ(笑)
最近は、「もしドラ」や「ザ・ゴール」など、経営系の本のコミック版みたいなものが増えている。
実のところ、これも漫画かと思って買った。
他にもさまざま難しそうな本を買っていたので、その箸休め的な読み方をしようと、特に期待することなく買った本だ。

 結論から言うと、どんな難しそうな本よりも、これが一番会議作りを考える上で役に立った。
本の重厚さだとか、作者の経歴だとか、それだけで内容の質を勝手に判断するのも考え物だなと思わせる一冊であった。
表紙がこれなので、別に職場の人に紹介しようとか思っていなかったのだが、聞かれたので素直にこれが一番よかったよと応えると、後にすごい感謝される。
まぁ、女性職員だと引かれる可能性大なので、紹介する場合は相当プレゼンの仕方を工夫するだろうな(笑)

 会議の教科書とあるが、内容自体は「会議ファシリテーター」という役割の説明だ。
しかし、内容が小説風になっているので、物語の主人公と一緒に考えながら、会議というテーマに沿って解決策を模索していくといったものだ。
というわけで、まず読みやすい。
小説だからね。
普通に楽しみながら(人によるかもしれないけど)、読むことができる。
 さらに、特徴的だなと思ったのが、新入社員としてどう会議を変えれるかという、かなり現実に即した位置から物語がスタートする点だ。
普通、会議の教科書というと
「会議を始める際にはまず●●を意識しよう」
とか、
「こういう表を使って、図解して云々」
のように、
基本的には、読み手が会議を作る側であることを前提に話が進む。
 では、会議を作る側の人間というのは、職場のどれほどの割合なのだろうか。
どう考えても少数派である。
大抵の人は、参加者として会議に出て、そして苦しんで、げんなりしているわけだ。
そんな、一参加者として、うま~く会議を変えていくところから話がはじまり、そして会議作りの中心に立った場合も追体験できる。
というわけで、私の中では驚くほど現実的な内容だった。

 下手に会議の本に手をだして、タンスの重量を増やす新たな置物にするぐらいなら、ぜひ騙されたと思って読んでみてほしい一冊。
読みやすいので、後悔することはまずないだろう。

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