見出し画像

何が付加価値か(JMAM:その5)

 日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)という会社の管理職基本コースを受講することとなった。
その忘備録兼、アウトプットとして、学んだことを私なりの表現で記述していく。
ちなみに、自身の見解も結構おりまぜているので、必ずしもJMAMの教科書にそった内容になっていない可能性があるのはご承知おきいただきたい。

 今回のテーマは「何が付加価値か」だ。

<付加価値とは>

 一般的に企業の付加価値とは以下の式に表せる。
付加価値=売上高ー外部購入費
つまり、鉄とゴムを使って自転車にすれば、もとの材料費よりも高く売れて、その増えた分が付加価値だよねっていう話。
そして、この付加価値から人件費などの諸々の費用を削ったものが利益である。
 ともあれ、利益が出ているかどうかは置いといて、この付加価値を生むことができていなければ、その会社の存在意義はない。
また、自身の企業よりもうまく付加価値を生み出している会社が他にあるのなら、やはりその存在意義はない。
それほど、この付加価値というものは企業活動において重視しなければならない事項だ。

<金額に依らない付加価値がある>

 前述した付加価値は、生産したものが金額により測ることができるからこそ、計算で出すことができる。
しかし、普段行なっている仕事のINとOUTが全て金銭的に測ることができるかというと、そうでない人も多いのではないだろうか。
かくいう自分も、働いているのは非営利の団体になるわけだから、部署はもちろん、組織全体を通して前述の式では評価を測るのが難しいと考えている。
 そこで、付加価値を金額的なものだけで測らない方法も確立しなければ、部署の存在意義を測れないし保てない。
JMAMの教科書ではその解として、

会社の付加価値とは、蓄積された独自のノウハウのことであり、これによって社会に対する会社の存在強弱が左右される。

と書いている。
製品を作成して販売するのみにかかわらず、これまで一般になかった常識・考え方・方法を生み出し、社会に還元していく。
そう考えると、組織だけではなく、小さなチームから個人にいたるまで、その付加価値に対する成果を求め、測ることができるようになるのではないだろうか。

<管理職としての付加価値を考える>

 管理職としての付加価値を考える際には、“就業時間の間にどれだけ生産的な仕事の進め方がチームに浸透してきたか”ということを考える必要がある。
自身の能力が向上し、より付加価値を生み出せるようになったというのでは、プレイヤーとして成長したとは言えても、管理職としての評価にはならないということだ。
まずは、チームとして組織や社会に与える付加価値は何かということを明確にし、そのためにメンバーがより生産的な活動ができる環境を整えるために何をすべきかを判断する。
そうしてチームとしての成績が上がってこそ、初めて管理職としての点数が上がってくるものだというのを、私自身意識していきたい。
 また、会社の付加価値も環境変化によって変動していくように、職場の付加価値も様々な方向へと変動していくものだ。
外部の環境と内部の環境をできるだけ把握する努力をしていかなければ、あるとき下した判断が時代に遅れていることに気づけないかもしれない。
それもまた、管理職が意識しておかないといけない現実といえるだろう。

頂いたサポートは、取材の費用やnote用の機材の購入費に充てていきます。