スクリーンショット__29_

ITシステムを導入して仕事増やす奴の特徴

 結局のところ、パソコンは人類史上最も汎用性の高い道具だ。
使い方次第で、簡単に数百人の作業量を一瞬でこなすことができる。
これは、誇張でもなんでもなくただの事実で、現在のパソコンは1秒間に30億回の処理を実現する。
指を上下に1秒間で10回動かしてくださいと言われても、無理言いなさんなという話なのに・・・30億って、もうよくわからんわな(笑)

 そんな素晴らしい技術。
何をどう扱っても、人様の役に立つ方向にしか向かない・・・っと思ったら、意外にそうでもない。
別に道具は使い方次第で善にも悪にもなるとかいう話をしたいのではない。
世の中には不思議なことに、超高速で物事を処理するITシステムを駆使して、なぜか人の仕事を増やす不思議な人たちがいるのだ。
ここでは、そんな最先端の嫌がらせを無意識で行う方々の特徴について挙げていきたい。

 まず一つ目は、「目的もなく最新技術を入れたいタイプ」
やれクラウドだ、AIだ、ビッグデータだなんだのと、最新技術大好きっ子が陥りやすい。
最新技術=正義という、人生未だにヒーローショーかと思うような残念な純粋さを持つ方だ。
もし、これがチームのトップや経営者だったら救われない。
莫大な費用をかけた漬物石を量産してくれることだろう。

 二つ目は「パソコンと横に並んで仕事をし始めるタイプ」
頭で30億という話をしたが、あなたは1秒間で30億回できる何かをもっているだろうか。
多分、無いだろう。
でも、目の前にパソコンを置くと、実際にそれを動かすことができる。
それは変えようのない事実で、敵いようもない能力差だ。
そしてパソコンを扱って仕事をするということは、使わずに仕事をするのと根本的に仕事の方法を変えなければいけない。。。はずなのに。。。
 例えば、100の処理をすると止まる。
そして一回キーをたたくとまた100の処理をする。
それを30億処理分やるとどうなるか・・・
キーをたたくという操作がなければ、1秒でパソコンは終わらせてくれるのだ。
しかし、「これまでの仕事はこのタイミングで確認していたから」とかいう、わけのわからない理由で変な作業を加えてしまう。
故に、キーをたたくのがコンマ1秒の速さだったとしても、300万秒。。。
つまり寝ずにやって一ヶ月以上かかる処理になる。
 もし、パソコンがなければ、そもそもやろうとすら思わないことだったろう。
でも、目の前に秒速30億のハイスペック魔法の箱が存在していたがために、自分の能力とパソコンの能力を混在させようとして爆死級の作業量を作り上げたわけだ。
そんなことを、チームで強要しようとする奴がちょいちょい現れるから、たまったものじゃない。

 もし周りにそれらに該当する人がいるのなら、そっとIT機材を取り上げよう。
お互いに平和になるはずだ。
 もしそれが上司なのなら。
そっと自ら空気となって消えよう。
そういう人に限って、正しいことをしているという熱意に燃えているから。
とりあえず燃え尽きるのを待てばよいのではないだろうか。
横で燃えている最中に何もしないのも時間がもったいないので、静かに次の一手でも考えておこう。
IT技術って、人類の素晴らしい発明なのだから。

頂いたサポートは、取材の費用やnote用の機材の購入費に充てていきます。