個展「WTOM」を終えて

(この記事は2017年に作成されたものです)

個展「WELCOME TO MYROOM」が終了致しました。
ご来場頂いた方々に厚く御礼申し上げます。
振り返ります。
【はじまり】
発端は、去年のDFGでの個展でした。
WELCOME TO MYROOM(以下WtoM)の展示場spaceKのオーナーさんに声をかけられ、同年のグループ展に参加。そこからWtoM及びフィレンツェへの展示を薦められました。
実の所グループ展から消極的(主に金銭面)な部分も大きかったですが、色々考えた結果、巡り合わせと勢いを大切にしようという理由で開催を決めました。
【準備】
・テーマ
去年10月に開催を決定しました。
翌月のDF出展を終え、年末年始とぼんやり内容を考えました。
結局テーマが決まったのは3,4月くらいでした。
もっといいテーマがあるはずと考えてはいましたが、時間切れでした。
テーマありきの開催ではなかったので、「自己紹介・発信」的な内容に落ち着きました。
・DM
毎回「これが最後」という気持ちでやってます。
というわけで資金も惜しみなく投入し、趣向を凝らしたDMを作成しました。
(開催時間書き忘れてましたが)
部分ニス加工(透明なインク)で、見えるか見えないかの音霊を表現しました。
こういう技術を使った表現は大好きです。デジタルでは表現出来ない部分です。
最近は活版印刷にも興味があるので、どこかで試してみたいです。
【作品】
・音霊
当展示でQRコードのギミックを追加しました。
みなさん楽しそうに再生してくれていて嬉しかったです。
音楽ありきの絵、ではありますが、まず絵を見て頂き、そこから音を想像して欲しいです。
・記憶の鍵
ここ数年思う事を形にしてみました。
物事への最終的な評価は個々に委ねられます。
物を作っていると「これでいいのだろうか」と思う事は多々あります。
一抹の不安を抱きながらも発表した作品について楽しみ喜んでくれるととても嬉しいです。
鑑賞者のセンスに助けられている、とも言うのでしょうか。
・フォトパネル、soundgram
ご来場頂いた方々には「ここは実験の壁です」とか言っていたと思います。
フォトパネルは作品たらしめるコンセプトの無い、パネル再利用+転写可能かを確かめるための実験作。しかし、写真をあのサイズで転写したのは初めてだったので、観てみるといい感じですね。あの掠れた感じが良い。
soudgramは、音楽を絵で表現した作品です。
思いついたのが遅かったので展示には間に合いませんでしたが、たくさんあると楽しそう。
・今までの事
昨年夏のグループ展「6SSF」に展示した作品に手を加えました。
いい感じです。
・チェキダマ
最大の目玉だけあって、最も反響のあった催しです。
これは…なんて呼べばいいんだ?イベント?体験?インスタレーションアート?
展示の3週間くらい前に風呂で思いつきました。
「在廊は決まってるけど、ただ居るだけはつまらないし、ライブペイントも出来なくはない…。イベントに来て本人がいてやれる事ってなんだろう。アイドルならチェキがあるよな……。チェキ撮って音霊を再現出来たらいいなあ……直接描きこめ……るな……iPadがあるな……そして……データをチェキフィルムで印刷出来るプリンタを俺は…知っている!」
てな感じで閃きました。
先日、himaさんとウチボリシンペさんという作家さんが行ったイベントで「その場で描いたイラストを熱感紙にプリントしてステッカーを作る」というのをやっていて「すげえ面白え!」と強く記憶に残っていたんですが、それを参考にさせて貰いました。
最新技術がなせる技ですね。
【期間中】
・反応
初めてサトウテッペイの展示に来て下さった方々の反応は良かったと思います。有り難い
・人数
天候などの時期的なものもあり、平日は少なかったです。(火曜はゼロ)
期間中も通りすがりの来場は殆ど無かったように思います。
土日はたくさんの方に来て頂きました。
・対応
一人は無謀(分かってた)
食事とかで席を外すのは勿論、チェキダマやってる間の対応が一人だとキツい。
平日は予想通りでしたが、今後は土日だけでもアシスタントさん的な人を誰かにお願いしないと駄目ですね。
あとは英語圏のお客さんへの案内をもう少し丁寧にしたいです。
掲示物と、対応力…。最初のお客さんがまさかの留学生の方で「いきなり英会話かよ」と驚いたものです。(とても気に入ってくれて嬉しかった)
I want to speak English. seriously!
【終えて】
最終日にiPadを家に忘れた事以外は大きなトラブルもなく、いい感じに展示を終える事が出来ました。
未熟な僕に機会を与えて頂いたspaceKの木村さん、作品について意見や励ましの声をくれた家族や友人、一週間も休ませてくれた会社の方々、会場に足を運んで頂いた全ての方に支えられました。本当にありがとうございます。
会場に掲載した「ご挨拶」にも掲載しましたが、今後どうなりたいか、何をして生きて行きたいか、具体的なビジョンはまだありません。
今自分がやりたい事、出来る事をやっていきます。
既にアイデアはたくさんあります。
人生は短い。出来るうちに、出来る事をやります。
数日後にはフィレンツェです。
どんな未来が待っているのやら。
僕の作品・活動がより多くの人に良い時間、良い影響を与えられる事を願っています。


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