見出し画像

安全と信頼性

「安全が守られていないと大変なことになりますね。
もう何もできません。
信頼性があるのか前提で社会は成り立っていますから、そこに虚偽があると破綻することばかりです。」
「そうですね。
危険ばかりで過ごせなくなってしまいますね。
理論的にはね。
まあそれが実際に起きないように制度ができているはずですけど。
不安になります?」
「いえ。
机上の空論ですから。
でも、安全が保障されてないなら仕事もできないじゃないですか?」
「ええ。そうです。
困りますね。
これは仮想だからいいのですが、
現実ではこれではいけませんね。」
「当たり前じゃないですか。
安全を守れないなら、仕事も継続してできませんよ。
どうするんです。
私はその分野の専門家ではないですけど、
どうしようもないですね。
これじゃ。」
「私もその手の専門家ではありません。
ただの一般市民ですから、現実に安全が守られてないとなるとやはりまずいですね。
自分のすることはそれに外れていないつもりですけど。
どこまでも保障することはできません。」
「それはそうです。
私でもそうです。
民主主義社会も危険で安全を保障できない面があると思いますが、どうでしょう?」
「それを言い出すとキリがないですね。
私も不安になってきますよ。
信頼性が実はないとか、勘弁してください。
信用不安で良くないことが起きてしまいます。」
「そうですね。
怖いですね。
こんな縁起でもない話はあまりしたくありません。
でもどうやって話題を変えればいいでしょう。
雰囲気も急には変わらないですよ。」
「じゃあ深呼吸でもしましょう。
静かに坐禅でもしますか?
何もしないでいることも大事かもしれません。
無駄に言葉を利用することの仇でしょうかね。
しばらく言葉を使うのを控えましょう。」
(沈黙)
(沈黙)
(沈黙)
「しばらく時間を置いてみました。
15分くらい静寂を保ってみましたよ。
気分は落ち着きました?」
「少し落ち着きました。
私のいうことは机上の空論なんですけど、
空論ですから、空転してますね。
申し訳ありません。
うっ、ちょっと言葉が多すぎたかな。
少し黙ります。」
「そうですね。
また何もせずに静かに時間を過ごしてみましょう。」
(沈黙)
(沈黙)
(沈黙)
「少し楽になった気がします。
私の悪い癖でしょうか。
言葉足らずになってはまずいと思って、
ついつい言葉を足してしまいます。
それで焦りが出てきます。
しない方が良かったかもしれません。
何となく不安になりそうなので、
何とかしたいですね。」
「そうですか。
また時間を置きましょう。」
(沈黙)
(沈黙)
(沈黙)
「これで焦りも少し解けました。
ありがとうございます。
それで。
あ、いや、
今回はこれまでにしておきます。
自重しておきます。」
「そうですか。
分かりました。
どうも。」

もしよければサポートお願いします。 頂きましたサポートはクリエイターとしての活動費用に用立てます。さらにクオリティの高い記事を書けるようサポートよろしくお願い致します。