徳とは何か

「徳とはギリシャ語でアレテーと言うらしいです。
徳とは何でしょうか？
自己革新を行える能力のことでしょうか。
調べたところでは優れた精神的な品格だそうです。
つまり、寛容であったり大度であったり、
望ましい善的特性のことを言うようです。
でも本人がそのつもりでも第三者が認めないとそれとは言えないと思います。
つまり証明されていないなら、悪徳であり、
善の徳ではありません。」
「徳というと悪徳が思い浮かぶのか。
悪徳というのは、自分は悪いけども、もっと悪いのがいるから、自分は比較的いい方ですよ、
なんて適度を取ることだ。
何故か私は悪性のものを表現する方が理解しやすい。
病原はすぐにみてそれと分かるからな。」
「だといいですね。
でも、それで病原を早期発見できたとしても、
それが何になるのでしょう。
自分にそれが感染しなければ、一安心と言ったところでしょうか。
あまり意味がないですね。」
「その通りだ。
あまり意味がない。
もっと前向きに進みたいのだがね。
よくない例が目につくものでね。
こんなことはあまり言いたくないが、
我慢ならないから、致し方ないな。」
「それほどに我慢が必要ですか？
辛抱や我慢ばかり要求してくる輩がいるのですか？」
「いるよ。
君には分からないだろうが、
声を大にして言いたい。
私の邪魔にならないでほしい。
そんな輩にはどう性罰を与えたらいいのかな？」
「言い過ぎです。
さすがにそこまでする権利はないでしょう。
無茶苦茶です。
もっと平和的に解決できませんか？」
「私だってそうしたい。
しかし、奴らはそれを聞かないのだ。
だから、仕方ないだろう。
もう実力に訴えるしかないのだ。」
「そんなことはないと思いたいです。
そんなことが必要であったとしたら、大変ですね。
もう日常生活を送るのも大変じゃないですか。
妨害ばかりされてきたんですか？
そんな物言いに感じるのですが。」
「そうだよ。
その通りだよ。
奴らはがっつきやがるからな。
どんどん制度を蔑ろにする。
調子こいて大声でくだらないことを言っているよ。」
「そんなのみたことありません。
私はそんなもの見たくもありませんよ。
だからもっと明るいものを議論しましょうよ。」
「そうだね。
それがいい。
それで私の気分も少しは明るくなる。
天気はどうだ？
晴れているか。
晴れているなら、青空の下を歩いてみたいな。」
「なら、そうなさってください。
私は協力はしませんよ。
それくらいご自分でできますよね。」
「ああ。
もちらんだ。
では気晴らしに出かけることにする。
君もよく気をつけたまえ。」