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なぜ堀鉄平は、弁護士をやらずに沖縄に「UMITO」を作ったのか?

なぜ堀鉄平は、弁護士をやらずに沖縄に「UMITO」を作ったのか?
土地を買うのに3年、完成してすぐに緊急事態宣言。苦労した話をします。

次の休みにどこに旅行へ行こうかと考えるとワクワクしてきますよね?

「旅行前後で人々の幸福度がどう変化するか」についてオランダ人研究者が調査した研究によると、次の旅行について考えるだけで、旅行の8週間前から幸福感が高まるという結果が発表されています。

行きたい旅行先について、どこをまわろうかと本などを見て調べることにより徐々に期待感が高まり、脳内のドーパミンの分泌が促されるとのことです。

もし世界中に自分の家があって、暮らす場所に制限がなかったら、次はどこに行こうか?と世の中はもっと面白くなるし、人生が楽しくなるんじゃないかと思っています。

「世界のどこでも自由に暮らす」ライフスタイル

世界のどこでも自由に暮らす。そんなライフスタイルを実現すべく、僕は年に3回は海外旅行に、国内旅行には毎月のように行っています。

ホテルや旅館が好きなので、いわゆる「定宿」が日本各地にいくつかあります。

・栃木県のリッツカールトン日光

(出典:楽天トラベル)
(出典:公式サイト)

・軽井沢のTHE HIRAMATSU 軽井沢 御代田

(出典:楽天トラベル)
(出典:公式サイト)

・熱海のUMITO VOYAGE ATAMI

などです。

本当によく行くエリアには、マンションを買って、貸さずに持っていたりします。

例えば札幌。
東京の夏は暑いので、札幌にマンションを買って8月は2週間ほど北海道に滞在しています。
他にも、大阪、福岡、ハワイにもマンションを持っています。

・ハワイのワイエア

(出典:サザビーズ インターナショナル リアルティ)

各マンションには自分の好きなアメニティーやドライヤー、家具などを置きつつ、ベッドも自分が最も寝心地が良いと思っているブランド「Stearns & Foster (スターンズ&フォスター)」の100万円以上のマットレスで揃えています。

ホテルも良いのですが、繁忙期は予約が取れなかったり、多くの人が出入りするホテルよりも、自分の別荘のような感覚でひっそりと滞在したいと思うと、各地にマンションを買うことになってしまったのです(笑)。

沖縄に自分の理想のホテルを建てたい

とはいえ、これ以上、日本各地、世界中に別荘を所有することはさすがに不可能です。

また、たまにしか行かないマンションを持っていても、清掃や管理が出来ないですし、久しぶりに訪問すると、トイレの下水の匂いが酷かったということがよくあります。

そこで、僕は考えました。

・自分が「滞在したい」と思えるようなスモールラグジュアリーなホテルを自分で建築するのはどうだろうか?

・自分も泊まりつつ、泊まらない場合は収益を生み出すようにホテルとして運営することで、物件を無限に増やせるのではないか?

・ホテルにすることで、自分が別荘として滞在する際にも快適なサービスが受けられるのではないか?

こうして、僕の土地探しが始まりました。今から7年前に遡ります。

当時、僕が毎年行きたい旅先リストの上位に沖縄がありました。そこで、まずは沖縄本島に旅行に行ったついでに、ホテル用地を探すことにしたのです。

そうしたところ、地元の不動産業者から、熱田ビーチという恩納村の絶景ビーチ目の前の土地を紹介されました。当時は更地で、夏の間は地主さんの親族の方が、ビーチの観光客相手に駐車場経営されていました。

最初に僕が熱田ビーチを見たとき、僕は時間が止まるという感覚を覚えました。言葉も失ってしまうほどの絶景。天然で手つかずのビーチ。夏休みというのに海水浴客も少なく、海外の異境のビーチのようでした。

そして、なんと、ハネムーンのカップルがビーチで記念撮影をしているではありませんか!

ここは日本ではない。そう思いました。

(出典:オキナワビーチマニアックス)

僕はすぐに不動産業者に土地の買い付けの意向を伝えました。

ところが、「その土地は売ることはできません」と、後になって売り主サイドの業者から断りがありました。所有者の地主さんが入院していて、高齢ということもあり、意思表示できる状態ではないとして、後見人の弁護士もついている状況とのことでした。

法律の話をすると、
・所有者本人が売却するという意思決定ができない以上は、売却できない
・後見人の弁護士がついているので、弁護士の判断で売却することもできなくはないが、本人に不利とならないよう、裁判所の許可が必要
なのです。

本件では、後見人の弁護士が、「売る必要性がない」という判断をしたことで、取引が出来なくなってしまったのです。

この場合、普通は買うのを諦めますし、仲介の業者さんも、「これは無理ですね。買えない土地を紹介してしまってすみません」とディールを断念してしまいました。

なぜここからホテルを建てることができたのか

しかし、熱田ビーチに魅了された僕は、諦めがつきません。

今から7年前で若かったということもあり、何とかしようと動き出しました。

後見人の弁護士さんを説得して、何とかならないか?とも思ったのです。

まず僕は、再び沖縄に行き、駐車場経営している地主の親族の方に、「土地を売ってください」とお願いに行ったのです。

もともと売りに出されていた経緯もあったので、親族の方自身は土地を売却したい意向をお持ちでした。ところが、大手のホテル開発業者から先に購入の意向を持ちかけられていたそうで、「そちらの会社を優先します」と断られてしまったのです。

当時の僕は弁護士でしたが、不動産業をやっていたわけではなく、大手企業でもないので、親族の方からすると「本当に買えるのか?」という疑問もあったかもしれません。

その親族の方が地主さんの唯一の相続人ですので、断られてしまった以上、どうしようもありません。しかし、僕は弁護士としての経験上、物事を時間軸で考えることができました。
その時点でNGなことも、ある時点ではOKになることはよくあります。世の中は全てタイミングなのです

朝倉未来VSフロイト・メイウェザーの試合も、メイウェザーのかすっただけのパンチで、未来君は立ち上がれないほどのダメージを負ってしまいました。

世界の頂点に君臨するボクサーは、絶好のタイミングで、体重を乗せたパンチを軽く放つものです。

このようにタイミングを重視する僕は、数か月の時を経て、再び沖縄に行きました。

親族の方にお会いすると、まさにそのタイミングが来たようでした。

「大手の会社との話が全然進まない」と言うのです。

理由は、ホテルの規模としてはあまり大きなものが建てられないので、土地代がそこまで出せないということでした。

建築できるホテルの規模は、最初から分かっているはずで、ここにきてそれを理由に価格交渉するというのは、早く売って現金化したいという地主さんの足元を見た戦略と思われました。

不動産取引あるあるですが、海千山千のプロの業者が素人の地主さんを言い様に言いくるめて、安く土地を取得するというのはよくあります。

そもそもの話ですが、地主さん親族が土地を売りたいと思った理由は、お父さん(地主さん本人)の入院費用や生活費の捻出でした。夏だけの駐車場収入と、漁師をやっているのですが、その収入だけでは生きていくのもやっとです。

そこで僕は、僕の会社で沖縄に持っている民泊用の物件があるのですが、そこで清掃の仕事をしていただくようにお願いしました。親族の方は喜んでくれました。

ただ、大手の会社との交渉の余地も残っていたので、すぐに土地を僕に売ってくださるという決断はしていただけませんでした。

それから数か月の間、僕の会社でアルバイトをしてくれている親族の方とは、LINEで連絡を取り合う仲となりました。僕のSNSは全てチェックしていただいているようで、僕の人となりも理解していただいたようでした。
清掃のアルバイトをすることで、生活が助かっているというお礼の言葉もいただきました。

最初に親族の方を訪問してから、2年ほど経過したかと思います。
そろそろ機が熟した。今がタイミングなのではないかと思い、再び沖縄に行きました。

親族の方を訪問するのは3度目。まさに三顧の礼です。

その頃、大手の会社との話はいまだ進んでおらず、親族の方も困っていましたので、僕の方に土地を買ってくださいとおっしゃっていただきました

とはいえ、地主さん本人が意思表示できないので、後見人の弁護士と話をする必要があることは変わりませんでした。

僕は、親族の方と一緒に、那覇の弁護士事務所を訪問しました。

親族の方のご状況、活用していない土地をお金に換えて、地主さん本人の入院費用や退院後の生活費に充当するという考え方には、理解を示していただきました。

その後、弁護士さんが裁判所と協議していただいた結果、土地を売ることはできないが、貸すのであれば了解するということになりました。借地権の設定です。

立派なホテルを建築しても、底地が他人の所有であると、ホテルの資産価値としては評価されません。特に、銀行から建築費の融資を受けるにあたっては、銀行との交渉が難航しそうに思いました。

しかしながら、僕は、あの場所にホテルが建てられるのであれば、その敷地の所有権が僕のものであるかどうかは二の次であると判断し、了解しました。

こうして、土地の借地権を取得して、無事にホテルが竣工したのが2020年1月でした。

(なお、その後、地主さんがお亡くなりになり、相続人から底地の所有権を取得して、現在は完全所有権となっております)

こだわり抜いた理想のホテルがついに完成

その後、コロナ禍における緊急事態宣言の中、UMITO PLAGE The Atta Okinawaは、2020年4月13日にグランドオープンいたしました。

ホテルのコンセプトは琉球王国の邸宅をテーマにした「RYUKYU MANOR HOUSE& RESORT」。

ランドスケープを抜け、石造りの重厚感のある外観から一歩館内に入ると、南国ならではの緻密で美しい花ブロックのモザイク、琉球石灰岩のコラージュを取り入れた内装デザインが、琉球の歴史を感じさせる空間です。

屋内外には大自然に囲まれたプライベートプールを用意。

レストランでは地産の食材をお楽しみ頂く琉球スタイルのフレンチをご提供。

イタリア発テクノジム社のマシンを備えたフィットネスルーム、小宴会、セミナー等も対 応可能な多目的ルームも備え、充実の施設が癒しの滞在をより上質なものにしてくれます。

僕が心から惚れ込んで、3年かけて苦労して手に入れた熱田ビーチ。

そこに、自分が長期で滞在したいと思えるような肝いりのホテルを建てました。

内装や設備、家具やアメニティーにもこだわりを持って用意させていただきました。

使わないときはホテル運営される別荘「UMITO」

僕の想いに共感していただいた方は、是非、オーナーになっていただければ幸いです。

オーナーになっていただいた方は、ホテルの宿泊客よりも優先して予約を取ることができます(オーナーは9か月前予約、宿泊客は3か月前予約)。

しかも、オーナーが宿泊する際には、お部屋の代金は頂戴しません。清掃やサービスは全て管理費に含まれています。

オーナーが使用しない期間は当社がホテルとして運用します。その想定利回りなども算出した上で購入できます。

また、僕のホテル「UMITO」は、「NOT A HOTEL」と業務提携することになりました。

自宅にもなり、別荘にもなり、ときにはホテルにもなる新しい生活の拠点を提供するのが「NOT A HOTEL」。

(出典:公式サイト)
(出典:公式サイト)

自分が使う時は悠々自適な別荘での暮らしに。
使わない場合はホテルとして貸し出しされ、無駄なく運用されるNOT A HOTEL。
使いたい分だけ購入でき、世界中に自分の家が増えていく。
NOT A HOTELさんは、そんな理想の暮らしを提供しています。

今後販売される「UMITO」を購入いただくオーナーは、NOT A HOTEL各拠点の施設を相互利用可能です。同様にNOT A HOTELオーナーも「UMITO」を利用することが可能になるため、より多くの拠点での滞在をお楽しみいただけます。

熱海

NOT A HOTEL代表の濱渦さんと最初にお会いした際に言われた言葉が、忘れられません。
「わたしたちの会社は“世界をもっと楽しく”という企業理念を持っています。もし世界中に自分の家があって、暮らす場所に制限がなかったら、世の中はもっと面白くなるし、人生が楽しくなるんじゃないかと思うんです。」

これは僕が常々考えていたことそのものでした。

2025年にはUMITOとNOT A HOTEL合わせて、30箇所以上のホテルを建設していく予定です。世界中のさまざまな建築家なども起用していく予定で、全ての新しい施設は既存オーナーの皆様にも相互利用して頂けるようになります。どんどん利用できる物件が増えるので、このサービスを通して旅する目的地が増えていくというのは、不動産の新しい楽しみ方ではないでしょうか。もちろん今後は海外にもどんどん拠点を増やして行くつもりですし、都市部に住宅寄りの価格帯で使える物件も計画しています。誰もが世界中で自由に暮らせるプラットフォームを作りたいです。

・UMITO 公式サイト

・オーナー希望者向け説明会情報
◆東京開催
11月14日(月)18:00~
六本木駅周辺
ZOOMオンライン参加あり
◆東京開催
12月1日(木)18:00~
六本木駅周辺
ZOOMオンライン参加あり

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◆YouTube 「堀鉄平プロデュース最高のリゾートホテル販売します」


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